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①「変形性股関節症」の治療法はこれだ!

皆さんこんにちは。院長の屋良です。

 

今回は「変形性股関節症」をテーマにブログを書こうと思います。

 

皆さんの中には股関節痛に困っている方もいるのではないでしょうか?

 

当院は多くの股関節痛の患者さんがいらっしゃいます。その方々に共通することは、まずは軽い痛みや少しの動かしにくさから始まっているということです。

このような症状の方の中には、変形性股関節症の方が多くいます。

 

変形性膝関節症とは?

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って変形することで、痛みや違和感、ひっかかり、動かしにくさなどが起こる病気です。

変形性股関節症は早期の発見、治療が大切です。

次のいずれかの症状に思い当たる人は整形外科を受診しましょう。

 

変形性股関節症の症状

●歩き始めや立ち上がるときに足の付け根が痛む

●股関節が曲げにくく、足の爪が切りにくい

●股関節が曲げにくく、靴下が履きにくい

●あぐらがかけない

●最近、歩き方がおかしいと指摘される

 

変形性股関節症の分類

変形性股関節症の病期は4つに分けられ、「前股関節症→初期→進行期→末期」と徐々に症状が悪化していきます。

関節軟骨の破綻が進むと骨と骨が直接ぶつかるようになり、股関節が変形していきます。

 

 

治療をせずに放置していると、症状が不可逆的に進行し、慢性的な痛みのために歩行が困難になったり、股関節の可動域が制限されたりして、生活の質が低下してしまうおそれもあります。

 

変形性股関節症に対する手術方法

末期の変形性股関節症の患者さんが最終的に受ける主な治療は人工関節置換術です。

人工関節置換術は変形した骨や余分にできた骨棘(トゲ状の骨)を取り除き、金属やセラミック、ポリエチレンなどで作られた人工関節を埋め込んで置き換える手術です。

 

人工関節置換術は優秀は治療法で痛みの改善は劇的と言えます。しかし、人工関節は決して万能の治療法ではありません。

人工関節にも耐用年数があり、技術が進歩して25年以上と言われています。しかし、耐用年数以上の年月が経過すれば、困難な人工関節の再置換術が必要になるケースもあります。

人工関節置換術は骨粗鬆症とは相性の悪い治療法です。土台となる骨が痩せ細ると耐用年数に満たない早期の段階で再置換術が必要になることもあります。

また、人工関節周辺での骨折のリスクや細菌感染などの合併症のリスクもゼロではなく、手術後に歩きにくさや違和感を覚える患者さんも少なくありません。

何よりも、人工関節に置き換えた股関節は二度ともとの自分の骨でできた関節には戻せないのです。

 

 

私も長い間、数多くの人工関節置換術の手術をしてきました。

とてもいい手術で、痛みは劇的に取れますが、できれば手術は避けたいという患者さんも多くいらっしゃいます。

どうしたら手術を避けることができるのか、次回はその方法についてお伝えします!

2021年09月21日
9月休診日のお知らせ

9月の休診日は以下のとおりです。

 

20日(月)

23日(木)

(いずれも祝日です)

 

ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

 

 

2021年09月13日
高齢者の方は「筋トレ」をするべきか?
皆さんこんにちは。 院長の屋良です 。
 
9月に入りましたね。しかしコロナがなかなか落ち着きません・・。
私も微力ながら時々コロナワクチンをうつ仕事にでかけていますが、 まだまだといったところでしょうか?
 
おかげで最近は外出されずに家にこもりっぱなしのご高齢の方を多くみます。
久しぶりにお会いすると、「随分元気がなくなったな?」と思う方が時々います。
 
そのような方はどうしても体が弱ってしまい、逆に病気になりやすい状態になってしまうことがあります。
さらに外出しないことは心にも影響を与え、特に高齢者の方の意欲の低下が見られます。
 
”加齢により心身が老い衰えた状態”のことを、 「フレイル」 といいます。
 
 
 
・フレイルとは
 
厚生労働省の報告では、フレイルとは、
 
1加齢とともに心身の活力が低下する
2複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、心身の脆弱性が出現する
3一方で適切な支援により、生活機能の維持向上が可能な状態
とあります。
 
体の活力低下だけでなく、心の活力低下も含まれるのです。
なので、フレイルに早めに気づき、予防や治療をすることが大事になります。
 
 
・フレイル状態ではどうなる?
 
フレイルの状態になると、身体能力の低下、死亡率上昇が起きます。
 
また、コロナなどの感染症や病気にかかりやすくなったり、ストレスに弱い状態になっています。
 
例えば健常な人が風邪をひいても、数日すれば治りますが、フレイルの状態になっていると風邪をこじらせて肺炎を発症したりします。
 
また、転倒による打撲や骨折、病気による入院をきっかけにフレイルから寝たきりになってしまうことがあります。
 
フレイルの状態に家族や医師などが早く気付き対応することができれば、フレイルの状態から健常に近い状態へ改善できる可能性があります。
 
 
・フレイル対策には、適度な運動と適度な筋トレ!!
 
高齢者に対し「適切な運動療法を行うと筋力が維持される」ということが研究で報告されています。
 
なので身体能力が低下したからといって、諦めてはいけません!
 
私の持論に、「ご高齢の方こそ適度な運動、適度な筋トレをすべき!!」というものがあります。
 
筋トレは若い人がやるものと思っている方も多いと思いますが、実は筋肉量が落ちるご高齢の方こそするべきではないかと思います。
 
しかし運動もやみくもにしたらいいかと言うとそうではありません。
 
運動療法は個人に合ったものから始めることが大切です。
 
 
以前もお伝えしましたが、椅子に座ったり立ち上がったりを繰り返したり(かんたんスクワット)、散歩の歩行距離を徐々に延ばしていくように運動強度を調整します。
 
<かんたんスクワット : 椅子に座って机を持ってしてください  10回を3セット(朝、昼、晩) >
 
 
筋力が低下している状態で、いきなり無理な筋トレや長距離の歩行しようとすると転倒や骨折を起こす危険があります。
 
また、私が以前からすすめている、”あしふみ”という健康器具も有用です。
 
これは家にいながらかんたんに有酸素運動ができ(5分で体が熱くなってきます)、下肢の血流が良くなります。
 
座りすぎ、運動不足はどうしても体に悪影響を与え、フレイルに陥る危険性が高くなります。
 
しっかりとフレイル、コロナを予防し、健康と笑顔を維持していきましょう!
 
運動がわからない方は当院スタッフに相談してください。
 
 
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2021年09月06日