皆さんこんにちは。院長の屋良です。
今回は「変形性股関節症」をテーマにブログを書こうと思います。
皆さんの中には股関節痛に困っている方もいるのではないでしょうか?
当院は多くの股関節痛の患者さんがいらっしゃいます。その方々に共通することは、まずは軽い痛みや少しの動かしにくさから始まっているということです。
このような症状の方の中には、変形性股関節症の方が多くいます。
変形性膝関節症とは?
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って変形することで、痛みや違和感、ひっかかり、動かしにくさなどが起こる病気です。
変形性股関節症は早期の発見、治療が大切です。
次のいずれかの症状に思い当たる人は整形外科を受診しましょう。
変形性股関節症の症状
●歩き始めや立ち上がるときに足の付け根が痛む
●股関節が曲げにくく、足の爪が切りにくい
●股関節が曲げにくく、靴下が履きにくい
●あぐらがかけない
●最近、歩き方がおかしいと指摘される
変形性股関節症の分類
変形性股関節症の病期は4つに分けられ、「前股関節症→初期→進行期→末期」と徐々に症状が悪化していきます。
関節軟骨の破綻が進むと骨と骨が直接ぶつかるようになり、股関節が変形していきます。
治療をせずに放置していると、症状が不可逆的に進行し、慢性的な痛みのために歩行が困難になったり、股関節の可動域が制限されたりして、生活の質が低下してしまうおそれもあります。
変形性股関節症に対する手術方法
末期の変形性股関節症の患者さんが最終的に受ける主な治療は人工関節置換術です。
人工関節置換術は変形した骨や余分にできた骨棘(トゲ状の骨)を取り除き、金属やセラミック、ポリエチレンなどで作られた人工関節を埋め込んで置き換える手術です。
人工関節置換術は優秀は治療法で痛みの改善は劇的と言えます。しかし、人工関節は決して万能の治療法ではありません。
人工関節にも耐用年数があり、技術が進歩して25年以上と言われています。しかし、耐用年数以上の年月が経過すれば、困難な人工関節の再置換術が必要になるケースもあります。
人工関節置換術は骨粗鬆症とは相性の悪い治療法です。土台となる骨が痩せ細ると耐用年数に満たない早期の段階で再置換術が必要になることもあります。
また、人工関節周辺での骨折のリスクや細菌感染などの合併症のリスクもゼロではなく、手術後に歩きにくさや違和感を覚える患者さんも少なくありません。
何よりも、人工関節に置き換えた股関節は二度ともとの自分の骨でできた関節には戻せないのです。
私も長い間、数多くの人工関節置換術の手術をしてきました。
とてもいい手術で、痛みは劇的に取れますが、できれば手術は避けたいという患者さんも多くいらっしゃいます。
どうしたら手術を避けることができるのか、次回はその方法についてお伝えします!