皆さんこんにちは。 院長の屋良です 。
9月に入りましたね。しかしコロナがなかなか落ち着きません・・。
私も微力ながら時々コロナワクチンをうつ仕事にでかけていますが、 まだまだといったところでしょうか?
おかげで最近は外出されずに家にこもりっぱなしのご高齢の方を多くみます。
久しぶりにお会いすると、「随分元気がなくなったな?」と思う方が時々います。
そのような方はどうしても体が弱ってしまい、逆に病気になりやすい状態になってしまうことがあります。
さらに外出しないことは心にも影響を与え、特に高齢者の方の意欲の低下が見られます。
”加齢により心身が老い衰えた状態”のことを、 「フレイル」 といいます。
・フレイルとは
厚生労働省の報告では、フレイルとは、
1加齢とともに心身の活力が低下する
2複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、心身の脆弱性が出現する
3一方で適切な支援により、生活機能の維持向上が可能な状態
とあります。
体の活力低下だけでなく、心の活力低下も含まれるのです。
なので、フレイルに早めに気づき、予防や治療をすることが大事になります。
・フレイル状態ではどうなる?
フレイルの状態になると、身体能力の低下、死亡率上昇が起きます。
また、コロナなどの感染症や病気にかかりやすくなったり、ストレスに弱い状態になっています。
例えば健常な人が風邪をひいても、数日すれば治りますが、フレイルの状態になっていると風邪をこじらせて肺炎を発症したりします。
また、転倒による打撲や骨折、病気による入院をきっかけにフレイルから寝たきりになってしまうことがあります。
フレイルの状態に家族や医師などが早く気付き対応することができれば、フレイルの状態から健常に近い状態へ改善できる可能性があります。
・フレイル対策には、適度な運動と適度な筋トレ!!
高齢者に対し「適切な運動療法を行うと筋力が維持される」ということが研究で報告されています。
なので身体能力が低下したからといって、諦めてはいけません!
私の持論に、「ご高齢の方こそ適度な運動、適度な筋トレをすべき!!」というものがあります。
筋トレは若い人がやるものと思っている方も多いと思いますが、実は筋肉量が落ちるご高齢の方こそするべきではないかと思います。
しかし運動もやみくもにしたらいいかと言うとそうではありません。
運動療法は個人に合ったものから始めることが大切です。
以前もお伝えしましたが、椅子に座ったり立ち上がったりを繰り返したり(かんたんスクワット)、散歩の歩行距離を徐々に延ばしていくように運動強度を調整します。
<かんたんスクワット : 椅子に座って机を持ってしてください 10回を3セット(朝、昼、晩) >
筋力が低下している状態で、いきなり無理な筋トレや長距離の歩行しようとすると転倒や骨折を起こす危険があります。
また、私が以前からすすめている、”あしふみ”という健康器具も有用です。
これは家にいながらかんたんに有酸素運動ができ(5分で体が熱くなってきます)、下肢の血流が良くなります。
座りすぎ、運動不足はどうしても体に悪影響を与え、フレイルに陥る危険性が高くなります。
しっかりとフレイル、コロナを予防し、健康と笑顔を維持していきましょう!
運動がわからない方は当院スタッフに相談してください。