こんにちは。院長の屋良です。
今回は変形性膝関節症の手術についてお話します。
変形性膝関節症に対し、現在大きく2種類の手術がされています。
1・脛骨高位骨切り術
脛骨という骨を一部切って、角度を矯正します。それによりO脚を矯正することができます。
しかし場合によっては痛みが取り切れない方もいます。
2・人工膝関節置換術
変形性膝関節症により変形してしまった部分を取り除いて、人工関節に入れ替える手術です。
使用する人工関節は障害の程度によって異なります。
障害の程度が比較的軽い場合は骨の表面だけを削って置き換えますが、 膝関節の破壊が進み、障害が著しい場合には、すり減った骨を補充するために複雑な膝関節部品が必要になります。
これらの手術をすると、痛みが劇的に軽くなる場合があります。しかしそもそも手術というのはどうしても体に負担がかかります。
私もこれまで多くの手術をしてきましたが、手術をしなくても良くなる患者さんもたくさん見てきました。
現在私が思うのは、これらの手術は、もうやれることがない状態に対する最終手段と考えています。
なぜなら、手術をして膝だけ一時的に痛みをとっても、膝に良くない状態を改善せずにいると、どうしても同じような痛みが出たり、今度は膝以外の関節に悪影響が出たりします。
なので、安易に手術をする前に、前回のブログで書いたような保存的治療を行い、膝だけでなく体全体のバランスを整えることが絶対に必要だと思います。
他院で手術をするように言われて迷っているという方がいましたら、いつでも気軽に相談してください ^ ^