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お子さんの股関節痛は、グロインペイン症候群??
皆さんこんにちは。院長の屋良です😊
 
最近当院では、股関節を痛がる子供さんが多く来院されます(本日も来られました)。
この中で、サッカーや陸上競技をしていて痛みが出ているお子さんを多く見ます。
私のマラソン愛好家の友人も、股関節痛に悩んでいるようです・・
 
このような症状の患者さんは、グロインペイン症候群の可能性があります。
 
グロインペイン症候群とは・・・
股関節周辺の痛みには、様々な原因で発症する場合があり、これらをまとめてグロインペイン症候群といいます。
痛みの部位は下の図のようになります。
 
症状は・・
股関節を中心に、運動時に痛みが出る場合、日常生活で安静にしていても痛みが出る場合など、程度によって様々です。
特に足を上げたり、横に開いたりするときに痛みが出たり、内や外に股関節をひねったときに痛みが出たりします。
痛みは股関節を中心に、太ももの内側に出る場合、お腹付近に痛みがひびく場合もあります。
 
原因は?
サッカーでのキックやランニングなどの繰り返しの運動によって、股関節やその周辺にメカニカルなストレスが加わり、炎症が生じ痛みとなります。
特に子供の頃の筋力が十分でない時、または柔軟性が低下している子などに起きやすいと思われます。
 
おこりやすいスポーツは?
サッカーが特になりやすいと言われています。
さらに、陸上競技、ラグビー、バスケットなどでも見られます。
当院に来られる方は、サッカーか長距離ランナーが多くいます。
 
治療法は?

痛みが出てきた時は、保存療法が第1選択です。痛みが強い場合は、約2週間程度のスポーツの休止が必要です。

基本的な治療方針として、疼痛部位の安静(サッカーやランニングの中止)、アイシングまたは温熱療法、消炎鎮痛剤の内服や湿布、局所注射などが用いられます。

しかし一番効果的なのはストレッチやリハビリテーションだと思います!

 

初期のリハビリテーションでは、股関節の筋力強化、柔軟性強化、可動域訓練を痛みに応じておこないます。

内転筋のストレッチングから開始してエアロバイクによる免荷運動訓練、その後ジョギング、1,2ヵ月でボールキック練習を行います。

疼痛が消失したからといって、早期復帰はかえって再発を繰り返します。

慢性化すると長期間のスポーツ休止を余儀なくされるので注意を要します。

 

また、大腿四頭筋や腸腰筋といった股関節周囲の筋肉のストレッチも有効です(下図)。

 

(どちらも左股関節に対するストレッチです)

 

気になる方はいつでも相談してください!

 

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2020年02月27日