原因
10~15歳の成長期の子が、飛び跳ねる競技やボールをけるスポーツをし過ぎると発生します。
太ももの前の筋肉の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力として働きます。膝を伸ばす力の繰り返しにより、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。
特に身長が伸びる時期に痛みが出る子が多くいます。
診断
診断は特徴的な症状と脛骨結節の圧痛や突出である程度可能です。レントゲン検査を行うことで確定します。
治療
成長期の一過性の病気で、成長が終了すると多くは治癒しますが、この時期はスポーツを控えることが大切です。
これに関しては、指導者や両親にしっかりと認識していただきたいです。
症状を強くさせないためには、大腿四頭筋のストレッチングやアイスマッサージなどを行い、痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。
当院でのリハビリも非常に効果的ですので、いつでも相談してください。
スポーツ復帰はいつ?
痛みがなくなればスポーツは可能です。
発症後3ヵ月程度はスポーツをすると症状が強くなります。
スポーツの前後に上記ストレッチングやアイスマッサージなどをした上でのスポーツすることをお勧めします。
こんにちは。 院長の屋良です
膝の痛みで辛いのは、日常生活が制限されてしまうことではないでしょうか?
ちょっと外に出ようと思っても、膝が痛いと出るのが嫌になってきます。そうなると結果的に家に閉じこもってしまうことが多くなります。
いままで運動が好きだった人ができなくなる。。
いままでショッピングが好きだった人が街にでかけたくなくなる。。
いままで旅行が大好きだった人が旅行にいけなくなってしまう。。
このような状態になってくると、膝だけでなく、全身の筋力が衰え、さらには気力も衰えてしまいます。
そのような状態はなんとか避けたいものです。
膝の痛みがなくなると、今までしたくてもできなかったことができるようになると思います。
そればかりか、膝関節のトラブル解消は、他の関節にもいい影響を与えます。
膝関節周囲の筋肉も動くようになり、筋肉の血流がアップし、代謝がアップします!
そうなると歩く姿も若々しくなり、アンチエイジング効果もあるのではないかと思います。
私の持論に、”早めの適切な治療が、その人の人生を変える可能性がある” というのがあります。
まさに膝の痛みが治ると、人生が変わる可能性があると思います。
軽い症状でもいいので、気になる方はいつでも相談してください!
こんにちは。院長の屋良です。
今回は変形性膝関節症の手術についてお話します。
変形性膝関節症に対し、現在大きく2種類の手術がされています。
1・脛骨高位骨切り術
脛骨という骨を一部切って、角度を矯正します。それによりO脚を矯正することができます。
しかし場合によっては痛みが取り切れない方もいます。
2・人工膝関節置換術
変形性膝関節症により変形してしまった部分を取り除いて、人工関節に入れ替える手術です。
使用する人工関節は障害の程度によって異なります。
障害の程度が比較的軽い場合は骨の表面だけを削って置き換えますが、 膝関節の破壊が進み、障害が著しい場合には、すり減った骨を補充するために複雑な膝関節部品が必要になります。
これらの手術をすると、痛みが劇的に軽くなる場合があります。しかしそもそも手術というのはどうしても体に負担がかかります。
私もこれまで多くの手術をしてきましたが、手術をしなくても良くなる患者さんもたくさん見てきました。
現在私が思うのは、これらの手術は、もうやれることがない状態に対する最終手段と考えています。
なぜなら、手術をして膝だけ一時的に痛みをとっても、膝に良くない状態を改善せずにいると、どうしても同じような痛みが出たり、今度は膝以外の関節に悪影響が出たりします。
なので、安易に手術をする前に、前回のブログで書いたような保存的治療を行い、膝だけでなく体全体のバランスを整えることが絶対に必要だと思います。
他院で手術をするように言われて迷っているという方がいましたら、いつでも気軽に相談してください ^ ^
1・減量、運動療法(ストレッチ、筋力トレーニング)といった、日常生活上の注意
まずはこれが大事です。
前回の変形性膝関節症発生のメカニズムでもお話したように、加齢や運動不足、肥満などにより、膝の内側の筋肉が弱ってくることが、発症の第一歩となります。
なので日常生活上の注意点をしっかりと考え、減量、ストレッチなどを行うことが大事です。
2・リハビリにて膝周囲のコンディションを整える 温熱療法など
当院では変形性ひざ関節症に対し、リハビリ訓練を行っています。
膝の状態を整え、曲げ伸ばしができるようにすること、筋力をつけることはもちろん大事ですが、膝だけでなく体全体のバランスを整えることも大事になります。
また、低周波、ホットパック、ウォーターベッドなどを組み合わせて患者さんにあった治療も行っています。
3・薬物療法
まずは鎮痛薬の内服や湿布などが大事になります。
これによって炎症を取り、腫れや熱をひかせます。しかしお薬を飲みたくない患者さんにはなるだけ他の方法を選択するようにしています。
コンドロイチンやコラーゲンなどのサプリメントを好まれる方もいますが、効果はまだ科学的に証明されておらず、現在のところ効果がないというのが現状です。
4・関節内注射
ヒアルロン酸やステロイドの注射を行っています。
最近の研究では、ヒアルロン酸注射が明らかに膝の変形を抑制することが証明されています。膝が変形していくことを抑える、数少ない治療法の一つです。
その他に痛みが強いときは、安全な量のステロイド剤を注射することで、かなりの鎮痛効果があります。
当院では非常に細い針を用いて注射しますので、痛みは非常に軽いと思います!
5・装具療法(サポーターや足底板など)
現在装具治療に関しては、明らかな鎮痛効果や病状の進行抑制などの証明はなされておりませんが、足底板で痛みが軽減する方は多くいます。
このような方法でしっかり治療をしたけれどどうしても治らない場合は手術治療となります。
次回は手術治療についても少しお話します。
東洋医学では人体の機能を 気、 血、 水 の3つの要素から考えます。
気は生命を維持するエネルギーに相当します。
血は血液に相当します。
水 は体液、リンパ液に相当します。
健康体では気、血、水のバランスが保たれているため、病気に対する自然な治癒力を維持できます。
しかし、気、血、水 のバランスがくずれると、さまざまな疾患を発症します。
これらのバランスを整え、人間が本来持っている自然治癒力を高めてあげるのが漢方です。
最近漢方が注目される理由として、
・西洋医学ではどうしても治らない疾患があること
・東洋医学が自然治癒力を高める、バランスを考えた治療であること
・通常の治療に比べ、副作用が出にくいこと
などが挙げられます。
今回も多くの知識を得ることができました。
漢方治療に興味がある方は、いつでもご相談ください ^^
こんにちは。 院長の屋良です!