こんにちは、やら整形外科です🌿
今回は「骨粗鬆症」についてお話しします。
「最近、背が縮んできた気がする」「姿勢が悪くなった」「転びやすくなった」——
もしかすると、それは骨が弱くなっているサインかもしれません。
■ 骨密度が下がるとどうなるの?
骨は一見、硬くて丈夫なイメージがありますが、実は常に「新陳代謝」を繰り返しており、年齢とともに少しずつもろくなっていきます。
骨密度が低下しても、最初は痛みや自覚症状がほとんどありません。
しかし、進行すると「背中が丸くなる」「身長が縮む」「腰や背中の痛みが続く」といった変化が現れ、さらに転倒などのちょっとした衝撃で骨折することもあります。
これがいわゆる「いつの間にか骨折」と呼ばれる状態です。
骨が弱くなると、寝たきりになるリスクが高まり、結果的に寿命を縮めてしまうこともわかっています。
また、骨がしっかりしている人は姿勢が良く、見た目の若々しさを保ちやすいことも特徴です。
つまり、「骨の健康」はそのまま「見た目の若さ」と「人生の長さ」に直結しているのです。

■ 骨密度を調べる方法:DXA(デキサ)骨密度検査
やら整形外科では、DXA(デキサ)骨密度検査を導入しています。
DXAは腰の骨(腰椎)と太ももの骨(大腿骨)を測定する方法で、世界的にも信頼性の高い検査です。
検査は約5分ほどで終了し、痛みもなく、放射線量もごくわずか。
気軽に受けられることから、健康診断の一環として行う方も増えています。
検査を受けることで、現在の骨の強さや、骨折のリスク、将来の予防方針を立てる手助けになります。


■ 50歳を過ぎたら、骨の検査を習慣に
骨密度の低下は、特に閉経後の女性で加速します。
女性ホルモン(エストロゲン)が減ることで骨の代謝バランスが崩れ、骨をつくる力よりも壊す力が強くなってしまうためです。
そのため、50歳以上の女性は、骨密度検査を一度受けておくことをおすすめします。
また、男性も加齢とともに骨密度は低下し、70歳を過ぎると骨粗しょう症のリスクが高くなることが知られています。
早めに検査を受けることで、将来の骨折や寝たきりを防ぐ第一歩になります。
■ 骨を強く保つためのポイント
骨を守るためには、「食事」「運動」「日光浴」が三本柱です。
中でも注目したいのがビタミンDの働きです。
● ビタミンDの効果
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨をしっかりとした構造に保つために欠かせません。
日光に当たることで体内でも作られますが、室内で過ごす時間が多い方や、日焼け対策をしている方は不足しがちです。
不足するとカルシウムが骨に取り込まれにくくなり、骨粗しょう症のリスクが高まります。
食事では、サーモン、サバ、イワシ、卵黄、きのこ類などに多く含まれています。
サプリメントでの補給も一つの方法です。

● 運動も大切
ウォーキングや軽い筋トレなど、骨に刺激を与える運動を習慣にすることが、骨密度の維持につながります。
特に太ももや背中の筋肉を動かす運動は、転倒予防にも効果的です。
当院では理学療法士が効果的な運動を指導してくれます。
● カルシウムとたんぱく質
牛乳、ヨーグルト、小魚、豆腐など、カルシウムを含む食品をしっかり摂ること。
また、筋肉や骨の材料となるたんぱく質も一緒にとることで、より健康的な骨づくりができます。
■ 早めの治療で、骨は守れる
骨粗しょう症は「治らない病気」と思われがちですが、実際には早期に発見し、正しく治療すれば進行を抑えることができます。
薬によって骨の分解を防ぎ、新しい骨を作る力をサポートすることも可能です。
放っておくと、背骨や大腿骨の骨折につながり、生活の質(QOL)が大きく下がってしまうこともあります。
だからこそ、「まだ大丈夫」と思う今こそ検査のチャンスなのです。
■ まとめ:骨の健康は“未来の元気”への投資
骨密度は、見た目ではわかりません。
しかし、しっかり測って現状を知ることで、予防と改善のスタートが切れます。
骨が元気だと、姿勢が美しく、動きが軽やかになり、年齢を感じさせない若々しさを保てます。
そして何より、転倒・骨折を防ぐことが、健康寿命を延ばす一番の近道です。
やら整形外科では、DXA骨密度検査をもとに、一人ひとりに合った予防・治療のサポートを行っています。
検査は5分ほどで終了し、簡単にできますので、どうぞお気軽にご相談ください🌸

やら整形外科
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