みなさんこんにちは、理学療法士の緒方です😊
3月が近づいてきて、いよいよ球春到来の季節となりました⚾️🌸
私は元々野球をやっていたので、この季節が来るとワクワクします!
やら整形外科ではスポーツで怪我した方が数多く来院されますが、その中でも肩の痛みを訴えるスポーツ少年少女が多く来院されます。
そこで今回は肩の痛みの中でも多い、「野球肩」についてお話ししようと思います。
スポーツ外傷治療が得意な「緒方」です
●野球肩とは?
野球の投球動作により腕を大きく振る動作を繰り返すことで生じる肩の痛みです。
関節包や肩関節に付着する腱や筋あるいは骨の損傷によるもので、損傷の部位によって肩の前方、または後方、上腕が痛みます。
●野球肩の原因は?
過度な投球動作が原因となることが多いですが、体幹や股関節の柔軟性不足、肩や肩甲骨周囲の筋力不足、不適切な動作フォームなど、様々な体の要因も絡んでいます。
●野球肩の種類は?
1.インピンジメント症候群
野球肩の原因の中でも多いのがインピンジメント症候群です。肩を使うたびに、肩峰や靱帯に上腕骨頭が衝突することにより、腱板が挟まれ、肩峰下滑液包に炎症を起こし、肩が痛みます。
症状
肩を上げていくときある角度(70〜120°)で痛みや引っかかりを感じ、それ以上肩を挙上出来なくなります。このような症状がインピンジメント症候群の特徴になります。
2.腱板損傷
腱板とは肩の中にある棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋という4つの筋肉の腱の複合体を言います。スポーツでこの部位を負傷することは多く、これらの腱板を損傷したものを腱板損傷と言います。
症状
痛みで腕が挙がらない。夜痛みで目が覚める。腕を下ろす時にも痛みが走る。痛くなったほうの肩を下にして寝られないなどの症状が現れます。
3.リトルリーグショルダー
成長期の投球障害で、投球時や投球後に肩の痛みを訴えます。子どもの骨の端の方には骨を形成する細胞が密集する成長線という軟骨がありますが、骨に比べて強度が弱く過度の投球による負荷で損傷し、上腕骨の肩の部分の成長軟骨の離開が起こって痛みが表れるスポーツ障害です。放置しておくと痛むだけでなく成長障害にも繋がる可能性もあります。
症状
投球時・投球後に痛み、肩をねじると痛みが出ます。
4.ルーズショルダー
正常範囲以上に肩関節が動いてしまう方に多いスポーツ障害です。肩関節の安定化に関わっている上腕骨と肩甲骨の間にある靭帯や関節包が先天的に緩い状態にあります。こういう人が肩を使いすぎると周囲の組織を損傷し症状が現われてきます。
バレーボールのスパイクやサーブ、テニスのサーブやスマッシュ、槍投げなどでも生じます。
症状
肩の不安定感・脱力感をともなうこともあります。また投球時のフォロースルーの際に、肩が抜けるように感じることもあります。
5.肩甲上神経損傷(けんこうじょうしんけいそんしょう)
棘下筋を支配している肩甲上神経が、投球のフォロースルーのような動作のときに引っ張られたり、圧迫されたりして損傷をおこしたものです。
症状
肩の痛みが肩の後ろ外側に放散します。肩甲骨の山が目立つようになります。肩全体に疲労感があります。
●治療方法
理学療法士が野球肩に対して肩の痛みを発生させる原因となる体の使い方やバランスの不十分な部分に対して理学療法を行います。
併せて、普段心掛けることや自主トレーニングの方法を提案させていただきます。その他、運動療法と並行して行う治療に肩関節注射があります。
やら整形外科には多くのスポーツ少年少女が来院されます。
早めに治療することで競技に早期復帰できるだけでなく、怪我以前よりもよいパフォーマンスが出せることが多々あります。
何か気になることがあればいつでもご相談ください😌
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