BLOG

ほっとくと治らない、「足首の捻挫!」

みなさん、こんにちは!理学療法士の齋藤です。

 

7月になり来院されている患者様から、小学校などで運動会についての話や、部活の試合やリーグ戦も本格的に始まる、とのお話を近頃良くお聞きします。

そこで、今回は運動などの際に受傷することが多い、「足関節捻挫」について話をします!

 

 

“捻挫”について

足首(足関節)の捻挫は発生頻度も高い傷害であるとされ、スポーツ活動中に発生する足関節捻挫はスポーツ傷害全体の45%を占めるとの報告もあります。1)

 しかし、実際には医療機関を受診せず、後に述べる多岐に渡る後遺症を呈していたり、足首の痛みが慢性化しているケースも多く見受けられます。

 

 

捻挫に伴う“後遺症”とは!?

前述した様に、捻挫後の後遺症は腫れや痛みの残存だけで無く、痛みに伴う競技レベルの低下、固有感覚の低下など多岐に渡ります。

ある研究によると、足関節捻挫受賞後1年半から4年後に足関節に疼痛、弱さ、不安定感、腫脹(腫れ)などの後遺症が1つまたは複数存在していた患者は70%であった2)との報告もあります。

 

 また、近年、捻挫を受傷後、足関節が慢性的に不安定になる病態として慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability:CAI)と呼ばれる病態についての報告も多くみられます。

 CAIは初回捻挫の受傷後、40〜75%の割合で発症すると報告3)されており、いかに捻挫後に適切な処置を受けるかが重要と言えます!

 

 

骨折を伴うことも...

 当院にも小学生以下での捻挫の患者さんが多く来院されます。

小児期における足関節内がえし捻挫の特徴として、足首の外側に靭帯の付着部位や骨化が未熟な影響から、靭帯付着部の剥離骨折や腓骨という骨の骨折を伴うことも多くあります。

 

 

“捻挫”をしてしまった後の適切な処置とは??

 前述した様に、捻挫自体は受傷率も高く、みなさんも一度は経験があることも多いと思います。

  まず重要なのは、捻挫に限らずですが、怪我をしてしまったら、なるべく早期に医療機関を受診し、医師による適切な診断を受けることであると思います。

 

 

よく捻挫後など、腫れがある部位に対しては氷などでのアイシングなどRICE処置といわれる対応を行うことも多いと思います。

 しかし、近年では、protection:保護/optical load:最適負荷を加えたPRICES処置が提唱4)されており、状態や重症度に応じての早期からのリハビリテーションも重要であると言えます。

 

 

 

足関節捻挫では足首の状態改善はもちろんですが、股関節などその他の部位も含めた筋力の改善や筋肉の柔軟性改善も必須となります。

捻挫は再受傷率も高いと言われており、安全な競技復帰を達成するため、適切な受診・処置に加え当院では理学療法士による理学療法も実施しております!

 

 

長くなってしまいましたが、誰もが受傷することも多い、捻挫について知識を深めて頂ければ幸いです。

 

 

 

参考文献

  • Ferran N, Maffulli N. : Epidemiology of sprains of the lateral ankle ligament complex. Foot Ankle Clin, 3 : 659- 662, 2006.
  • Beynnon B, Murphy D, Alosa D. : Predictive factors for lateral ankle sprains : a literature review. J Athl Train, 37 (4) : 376-380, 2002.
  • )Gerber JP, Williams GN, Scoville CR, Arciero RA, Taylor DC. : Persistent disability associated with ankle sprains : a prospective examination of an athletic population. Foot Ankle Int, 19 (10) : 653-660, 1998.
  • Glasgow P, Phillips N, Bleakley C:Optimal loading:key variables and mechanisms. Br J Sports Med 2015.
2022年07月01日