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その頭痛、実は”肩こり”が原因かも!
皆さんこんにちは。院長の屋良です😊
 
本日は、”頭痛”についてお話をします。
 
当院には、”肩こり”を訴えてこられる患者さんが多くいます。
最近のテレワークの影響もあると思いますが、その方たちの特徴として、「頭痛」もうったえる方が数多くいらっしゃいます。
肩こりからくる頭痛を、「緊張型頭痛」といいます。
 
肩こりもあるけど・・
 
頭痛もある!!
 
 
頭痛には片頭痛や群発頭痛など、 さまざまな種類があり痛みの程度もそれぞれですが、最も多くの割合を占めるのが緊張型頭痛なんです。
 
緊張型頭痛は、肩や首の筋肉の緊張からおこる頭痛です。 多くは肩こりが見られ、頭の後ろからてっぺんあたりがズキズキしてきます。
 
当院には肩こりの患者さんが多くいらっしゃいます。
こういう頭痛の方が圧倒的に多く、さらに眼精疲労、吐き気、背中の痛み、顎の痛み、歯の痛みなど色々な症状を併発しています。
 
症状は、頭を締めつけられるような頭痛が持続的に発症し、「ヘルメットをかぶったような圧迫感」「はちまきで 締め付けられるような痛み」などと表現されます。
 
後頭部から首筋にかけておこります。症状が悪化していくと、時々発症していた頭痛が、 頻繁に発症するようになり、その後は慢性的な頭痛になるんです。
何よりも悪化を予防することが大切です。
 
 
頭痛の治療法の一つとして、筋肉の緊張のもとである肩こりを和らげる方法があります。
 
肩こりの治療法
 
1・薬による治療
鎮痛薬や神経痛を改善する薬を使用します。これで症状が改善する方も多くいます。
 
 
2・リハビリ治療
リハビリ室で理学療法士による治療をおこないます。
また、温熱治療や低周波等を用いて筋肉の疲労、こりを改善します。炎症による疼痛の改善と、コリによる血流の改善を同時に行うことで、症状の改善が早まります。
また体操やストレッチを指導させて頂き、予防に努めます。
 
 
 
3・効き目抜群!! ハイドロリリース!
 
これは非常に効き目のある治療法で、最近は遠方からも多くの患者さんが来てくれています。 
 
ハイドロリリースとは・・・
 
 
エコーを見ながら注射します       エコー画像
 
 
エコーを見ながら、細い注射針を用い、痛みの元となっている筋膜をリリースする(はがす)方法です。
肩こりの原因は、筋肉をおおう筋膜というものの動きが悪くなり、筋肉が固まってしまうものと考えられています。
そこを良くしてあげることで、長年の痛みが改善されたという方も大勢います!
 
注射は30秒程度で終わりますし、保険が効くので安価だと思います。
 
(ハイドロリリースのみでは、3割負担500円程度 1割負担160円程度)
 
さらに当院では、肩こりだけでなく腰痛、背部痛、その他の部位などにも行なっています。
 
気になる方は気軽にお問い合わせください 
 
▼ハイドロリリースの詳細はこちら
 
頭痛がなかなか治らないという方は一度ご相談ください。
長年の悩みがスッキリと改善する可能性があります 
 
 
2022年12月24日
サッカー少年におこる”足の痛み”

皆さんこんにちは。院長の屋良です。

 

みなさんワールドカップは見てますか?⚽️

日本代表の大活躍は本当に嬉しい限りですね!

私は学生時代サッカーをしていたので、本当に嬉しく思います。

ドイツ、スペインにまさかの勝利! 当院にも私のサムライブルーユニフォームを飾っています。

しばらくは寝不足で体調不良の方もいるかと思いますが、4年に一度の事と思い、楽しんでいきましょう!

 

 

サッカーにまつわる話題として、今回はサッカー少年におこる”足の痛み”についてお話しします。

 

 

 

サッカー少年に慢性的な障害が増えている!

 

サッカーをする上で避けて通ることができないのが、ケガをしてしまうことです。

もっとうまくなりたい! 試合に出たい!将来はプロになりたい!という気持ちが強すぎた結果、ケガを抱えながらもプレーする子どもたちも多いようです。

 

当院にもよくサッカー少年が足を痛めて来ます。

軽い捻挫や打撲から、骨折まで幅広い疾患で来られますが、一番多いのは、練習し過ぎによる足の痛みです。

 

今回は特に、

最近のスポーツ少年・少女における故障の傾向、

故障してしまった際の効果的な休み方、

故障してしまったことは必ずしもマイナスだけではないということについて話します。

 

最近は少年サッカーでも、勝利至上主義のチームが多く、練習のしすぎでケガをする子が増えているように思います。

特に昨今のコロナ禍以降、長期の休み明けにいきなりハードにサッカーをし、故障する子が多いように感じます。

なかでも問題なのが、スポーツ少年・少女の中で慢性的な障害を持つ子が増えていることです。

 

サッカー少年で多い病気は?

 

膝:オスグッド病

かかと:シーバー病

すね:シンスプリント

アキレス腱:アキレス腱周囲炎

足の甲:中足骨疲労骨折

股関節:グロインペイン症候群

などです。

これらは過度なトレーニングによってひきおこる病気です。

 

痛みが出たらどうする?

 

痛みが出たら、無理をせずにトレーニングを休むことが必要ですが、休むだけでは根本原因の解消にはなりません。

痛みが出たらまずサッカーをするのはやめましょう。実はここがかなりハードルが高い場合があります。

子供が休みたくないこともありますが、サッカーのコーチや監督が休むのをよしとしない場合が多いのです。

ここをなんとかクリアしてもらいたいです。でないと取り返しのつかないことになります。

 

でも、ただ安静にするのもよくありません。休んでなにもしないでいると筋肉が落ちますし、痛みの原因を改善しないと、休んだことで体が弱っているのでトレーニングに復帰してもまた痛みが出るという悪循環に陥ってしまいます

痛みが出たらまずは整形外科に行き、しっかりと痛みの原因を確かめ、そこで理学療法士と一緒に痛みのもとを改善するトレーニングをすることが大事です。

そうすることで、痛みが出る前よりも、レベルアップして復帰することができます。

 

 

ケガする前よりレベルアップ!

 

ケガをしたことで自分の弱点に気がつくことがあります。

からだのバランスが悪かったこと、からだの柔軟性がなかったこと、十分な筋力が足りてないことなど様々です。

さらに片方の足にだけ負担がかかっている場合などもあり、それはケガしてはじめて分かる場合が多いのです。

そこを補うトレーニングをし、ケガする前よりもさらなるレベルアップをして復帰していきます。

 

大事なのは痛みの原因に目を向けて、サッカーを休んでいる間に、改善のためのトレーニングをすることです!

子どものときに痛みを抱えてプレーしたり、正しい体の使い方ができないと、ケガや障害につながってしまいます。

ただ、一度もケガをせずにサッカーを続けているという子はめったにいません。

無理をさせずに、正しい体の動かし方を身につけることが、ジュニア年代ではとくに重要だと思います!

 

ケガをポジティブにとらえよう!

 

ケガをマイナスなものととらえず、自分の成長の機会ととらえてみてください。これはかなり重要なポイントです。

しっかり休息をとり、もしケガをしてしまったとしてもそこで落ち込んでしまうだけにせず、前を向いて進んでいきましょう。

これはジュニア世代でスポーツをしてく上で、サッカー選手としてだけでなく、人として成長する上で大切なことなのです。

そのことをケガした本人だけでなく、そのご両親やコーチ、監督さんにもお伝えしたいです。

 

ケガをしないことが一番ですが、もしケガをしてしまったとしても、良いきっかけととらえて、治療やトレーニングに前向きに取り組んで行きましょう!

そしてケガする前よりもさらに体も心もレベルアップしてくれると嬉しいです!

 

 

HPはこちら

2022年12月03日
「骨粗しょう症」と「いつの間にか骨折!」
みなさんこんにちは。院長の屋良です😊
 
11月になりました。
最近はだいぶん肌寒くなってきましたね!皆さんも風邪をひかないよう体調管理に気をつけてくださいね。
 
さて、先日厚生労働省が、「骨粗しょう症にたいする実施要領を見直す検討を始めた」とのnewsをご存知でしょうか?
 
 
どういうことかというと、早期に骨粗しょう症を防止することで、適切な治療や予防を行い、健康寿命を延ばそうという事です。それだけ国も骨粗しょう症による症状を重要視しているのだと思います。
 
早期治療、早期予防はとても大事な事です。健全な生活を送っていくためにも、私も国の方針には賛成です。
 
なので11月は、当院では「骨粗しょう症防止月間」として、骨粗鬆症についていくつかブログに上げていきたいと思います!!
 
いきなりですが皆さんの中で・・・
 
①背中が曲がってきた 
②背が縮んだ気がする
③最近腰や背中が痛い
 
これらの症状に当てはまる方はいませんか?
 
これらの症状は、骨粗しょう症による骨折のサインかもしれません。
最近話題の”いつの間にか骨折とは、背骨や腰骨がいつの間にか折れてしまう病気で、その原因として一番多いのは骨粗しょう症です!
 
近年のコロナ自粛で自宅でじーっとしていると、背中が曲がってきたり、腰の痛みが出てきたという方もいらっしゃるかもしれません。
 
今回はこの「いつの間にか骨折」について話します。
 
 
特に女性は60代から骨粗しょう症になる割合が急激に増えてきます。
それは骨の新陳代謝に女性ホルモンが関わっているからで、女性は誰もが骨粗しょう症になる危険性があります。
 
”いつの間にか骨折”は気づかないうちに背骨が折れている状態で、異変に気付かず放置していると骨折の連鎖が起きて次々に骨折を引き起こします。
 
 
 
最新の研究では、背骨の骨折が1つでもあると8.6倍死亡率が高くなる! と言われています。
いつの間にか骨折を未然に防ぐことは、明るく元気な人生を送るうえで本当に大事になってきます。

 

●検査法は?
当院ではDXA法という検査法を用いています。
10分程度でできる検査で、非常に信頼性が高い方法と言われています。
当院では非常に精密に測ることができる機械を入れており、腰の骨と大腿骨の骨の密度を測定する方法で、痛みなどはありません。
 
・特に60歳以上の方は一度は検査してみることをおすすめします。
・また、40代、50代の方でも、骨折の既往がある、閉経が早かった、ステロイド使用の既往がある方は、早めに検査をしてみることをお勧めします。
 
 
●治療法は?
 
①食事療法
カルシウムは骨を造っている栄養素で、骨粗しょう症の予防や治療に欠かせません。
その他にも、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨を造るのに重要なビタミンKを多く含む食品を摂ることも大切です。
 
特に大事なのはビタミンDです!
ビタミンDは、カルシウムを吸収するのを手助けしてくれるのです!
さらにこのビタミンDには素晴らしい効果があります。
それは・・・「免疫力」をあげてくれるのです!!!
 
昨今のコロナ禍において、免疫力を上げることは必須と考えます。
 
「免疫力」をあげるとどうなる?
 
「免疫力」とはカラダに侵入してきたウイルスや細菌などの外敵に対する「抵抗力」のことを言います。
コロナウイルスだけでなく、風邪やインフルエンザなど感染症にかかりやすい人は、病気全般に対する抵抗力が低い傾向があります。
 
一方、病気にかかりにくい人は免疫力が高いので、他の病気にもかかりにくく、健康な状態でいることができます。
私たちのカラダには従来免疫が備わっていますが、それだけでなく免疫力を高める食習慣も重要です。
免疫力を高めるには、バランスのよい食事に加えて、ビタミンDの摂取が効果的と言われています。

逆に少し控えた方が良い食品として、加工食品や食塩、カフェイン、アルコールなどがあげられます。

 
 
②運動療法
無理な筋トレなどは必要ありません。まずはストレッチや軽いジョギングなどからはじめてみて下さい。
さらにシニアの方向けの筋トレなども効果的かと思います。
気になる方はキツでもご相談ください。
 
 
③薬物療法
最近は非常に効果のある薬がたくさんあります。 
ビタミン剤から女性ホルモンのような薬、さらに骨が壊れにくくする薬や骨ができやすくする薬など様々です。
先程も述べましたが、特にビタミンDは大事だと思います。
患者さんによって合う薬がありますので、いつでもご相談ください‼️
 
 
骨粗鬆症のページはこちら
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2022年11月05日
股関節痛に「貧乏ゆすり」は効くのか?
皆さんこんにちは。院長の屋良です。😊
 
現在9月18日、福岡に台風が近づいてきています。
史上最強クラスとのことで、うちのクリニックも心配です。
みなさんもどうか身の安全に気をつけてくださいね・・
そして台風が過ぎ去った後は、疲れを癒やしに当院に来てくださいね^^
 
ところで・・・
最近当院には”股関節痛”の患者さんが多く来られます。
私が元々股関節の手術を多くしていたせいか、県外など遠方からも来ていただいています。
 
 
股関節痛はなかなか治りにくい痛みの1つです。そしてその要因として、変形性股関節症があります。
 
変形性股関節症とは、股関節の骨が変形してしまい、体重をかけるときに痛みが出たり、動きが悪くなる病気です。
原因は股関節の骨の形にある場合が多く、若い方から高齢の方まで多く認めます。
 
 
そしてそのような股関節痛の治療法として、” 股関節痛には貧乏ゆすりが効く ?という噂を聞いたことはありませんか?
股関節専門医の学会でも、数年前から時々報告があります。
 
最近は患者さんからも、「貧乏ゆすりは効くのか」という質問を受けますが、たしかに効くと言われる先生もいます。

その理由として、細かい振動が繊維軟骨の再生を促し、さらに関節に負荷をかけずに運動することができるので、股関節がスムーズに動くようになるというものです。

 

しかし・・・この効果が出るには、貧乏ゆすりを長時間することで、股関節にマイクロモーションという刺激を与えなければなりません。

実際私もしてみましたが、長時間貧乏ゆすりをやろうとしてもあまり長くは続きません・・・

 

そこで、当院が推薦している健康器具として以前もご紹介しましたが、” あしふみ ”という道具があります。

 

これは、座ったままで有酸素運動ができ、なおかつ効果的な”貧乏ゆすり”のような運動ができる道具です。

 

 

 

 

貧乏ゆすりで股関節の動きをうながし、有酸素運動ができ、下半身の血流をアップさせる・・・。
やはりこれは有効ではないかと思っています!
 
テレビでも見ながら、本でも読みながら・・・ 
ながら運動で貧乏ゆすりのような運動をしてみてください。
 
当院の待合室、リハビリ室に”あしふみ”を置いていますので、股関節痛の方は特に気軽に試してみてください。
 
やら整形外科のホームページはコチラ
2022年09月19日
股関節痛に対する「4つの運動!」

こんにちは。院長の屋良です。

 

最近当院には、股関節痛を訴える患者さんが多くいらっしゃいます。

 

 

股関節痛にはお薬を飲む方法や注射をする方法がありますが、基本的には運動療法で治すべきだと思います!

そして、運動療法は多くの股関節痛を軽減させることができます。

 

今回は、股関節痛に対する「4つの運動療法」について解説します。

 

4つの運動とは、

姿勢を矯正する

「①骨盤セルフ調整」

「②かかと着地歩行」

股関節周辺の筋肉を強化する

「③ヒップリフト」

「④梨状筋エクササイズ」

 

この4つです。

 

 

「①骨盤セルフ調整」「②かかと着地歩行」はどちらも傾いた骨盤を調整することが目的です。

 

 

変形性股関節が進行すると、股関節の痛みを抑えるようにして前かがみの姿勢になることが多く、骨盤が傾いた状態が継続してしまいます。

骨盤が傾いた状態が続くことで、脊椎も前のめりになってしまい、さらに骨盤の傾きが戻りづらくなります。

 

骨盤が傾いた状態では、おしりの方にある筋肉を引き伸ばし、骨盤前面の筋肉を硬直させてしまいます。

すると、股関節の可動域が制限されてますます動けなくなり、変形性股関節症の改善が難しくなるのです。

 

脊椎を支えるのは骨盤であり、骨盤を支えるのが股関節です。

股関節と脊椎は相互に作用しあっていて、一方が悪くなるとさらにもう一方も悪くなるという悪循環に陥りやすくなります。

 

骨盤セルフ調整を行っても、最初はあまり思うように動かないかも知れません。

毎日少しずつ取り組んで骨盤が正しい位置になるように努めましょう。最終的にはずっと骨盤が正しい位置にあることが理想です。

また、ウォーキングはリハビリで最も有効な運動です。骨盤が正しい位置でウォーキングをすれば、生活の質が高まることが期待できます。

 

骨盤の位置を正すことと並行して、股関節を支える筋肉を強化したり、固まっている骨盤前面の筋肉を柔軟にしたりすることも大切です。手軽にできる運動として「③ヒップリフト」「④梨状筋ストレッチ」をご紹介しましょう。

 

 

筋肉が伸びやすいのは、血流が良くなっているお風呂上がりです。

運動するタイミングとして、朝・お風呂上がり・就寝前をおすすめしています。

 

最初から3回行うのではなく、少ない回数から始めて少しずつ回数を増やすように意識しましょう。毎日継続して取り組むことが大切です。

 

どんな保存療法も、早めに取り組めばそれだけ効果が高まります。

変形性股関節症も例外ではありません。保存療法が効果的であれば、最後まで人工関節を避けることも可能です。

 

股関節に少しでも違和感があれば、いつでもご相談ください。

 

2022年08月07日
夏は「足がつる」人が増えてます!
みなさんこんにちは。院長の屋良です!
 
最近めっきり暑くなってきましたね。
この季節に多くなるのが、足がつったという訴えです!
 
 
 
「寝ていたらいきなり足がつった!!」
「スポーツしていたら急に足がつった!!」
 
皆さんはこういう経験はありませんか?
 
足がつることを昔から「こむらがえり」といいます。
 

こむらがえりは筋肉が過剰に収縮して激痛が起こる症状で、医学的には有痛性筋痙攣といわれています。

こむらは腓腹筋(すねの後ろの柔らかい部分)のことを指し、痙攣は腓腹筋や足趾に多くみられますが、大腿、頚部、背部、腹部、上肢にも起こることがあります。
 
以前もご紹介しましたが、今回は足がつる原因、予防する方法、つったときの対処法などについて紹介します!
 
 
足がつる原因は?
 
・脱水状態
睡眠中の発汗、運動時の発汗などで、意外と体は脱水状態になっています。このとき体内のミネラルも一緒に排出され、ミネラルのバランスが狂ってしまいます。
 
・栄養不足
血液の流れが滞ったりすると(特にふくらはぎ)、筋肉の栄養不足に陥りつりやすくなります。
 
・運動しすぎ
運動時に筋肉を使うと、体のミネラル分が急激に消費され、筋肉疲労をおこします。
特に運動中につるのは、脱水と電解質の喪失が原因ですので、スポーツドリンクを頻回に飲みましょう。
 
・筋肉の冷え
筋肉が冷えると、血流不足になったり、筋肉が緊張状態になったりします。
 
・加齢
加齢に伴う筋肉量の低下、血液生成能力の低下により血行不良になるため
 
 
予防するには?
 
・ストレッチ
寝る前に、ふくらはぎを優しくマッサージしたり、足首を動かしたりします。
 
・温める
入浴も効果的です。さらにレッグウォーマーなどで暖める方法もあります。
 
・寝る前に水分を取る
寝ているときは予想以上に汗をかきます。寝る前にお水やスポーツドリンクなどを飲んで、水分と電解質をしっかりととります。
 
・適度な運動
適度な運動で、筋肉の血流を維持するようにします(当院の”あしふみ”なども効果的です)。
 
・ハイヒールの履き過ぎに注意
ハイヒールは足に負担をかけやすいので注意が必要です。
 
 
つったときはどうする?
 
ふくらはぎやふとももがつったとき!
・膝を伸ばした状態で座り、釣っている足のつま先をゆっくりと手前に引く
 
・たった状態でアキレス腱を伸ばすように、ふくらはぎをゆっくり伸ばす。
 
 
薬はあるの?
 
芍薬甘草湯という漢方薬がよく効きます。しかしこの薬は飲みすぎるとたまに副作用がありますので、不安な方は相談してください!
枕元にこの薬を置いて寝るとつらないという人も多くいます(笑)。
 
 
痛みがしばらくしても治らない場合
 
痛みが長時間続いたり、強い痛みがある場合は、腰や神経が原因である場合、筋肉の断裂などがある場合がありますので、早めに受診してください。
 
2022年08月05日
ほっとくと治らない、「足首の捻挫!」

みなさん、こんにちは!理学療法士の齋藤です。

 

7月になり来院されている患者様から、小学校などで運動会についての話や、部活の試合やリーグ戦も本格的に始まる、とのお話を近頃良くお聞きします。

そこで、今回は運動などの際に受傷することが多い、「足関節捻挫」について話をします!

 

 

“捻挫”について

足首(足関節)の捻挫は発生頻度も高い傷害であるとされ、スポーツ活動中に発生する足関節捻挫はスポーツ傷害全体の45%を占めるとの報告もあります。1)

 しかし、実際には医療機関を受診せず、後に述べる多岐に渡る後遺症を呈していたり、足首の痛みが慢性化しているケースも多く見受けられます。

 

 

捻挫に伴う“後遺症”とは!?

前述した様に、捻挫後の後遺症は腫れや痛みの残存だけで無く、痛みに伴う競技レベルの低下、固有感覚の低下など多岐に渡ります。

ある研究によると、足関節捻挫受賞後1年半から4年後に足関節に疼痛、弱さ、不安定感、腫脹(腫れ)などの後遺症が1つまたは複数存在していた患者は70%であった2)との報告もあります。

 

 また、近年、捻挫を受傷後、足関節が慢性的に不安定になる病態として慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability:CAI)と呼ばれる病態についての報告も多くみられます。

 CAIは初回捻挫の受傷後、40〜75%の割合で発症すると報告3)されており、いかに捻挫後に適切な処置を受けるかが重要と言えます!

 

 

骨折を伴うことも...

 当院にも小学生以下での捻挫の患者さんが多く来院されます。

小児期における足関節内がえし捻挫の特徴として、足首の外側に靭帯の付着部位や骨化が未熟な影響から、靭帯付着部の剥離骨折や腓骨という骨の骨折を伴うことも多くあります。

 

 

“捻挫”をしてしまった後の適切な処置とは??

 前述した様に、捻挫自体は受傷率も高く、みなさんも一度は経験があることも多いと思います。

  まず重要なのは、捻挫に限らずですが、怪我をしてしまったら、なるべく早期に医療機関を受診し、医師による適切な診断を受けることであると思います。

 

 

よく捻挫後など、腫れがある部位に対しては氷などでのアイシングなどRICE処置といわれる対応を行うことも多いと思います。

 しかし、近年では、protection:保護/optical load:最適負荷を加えたPRICES処置が提唱4)されており、状態や重症度に応じての早期からのリハビリテーションも重要であると言えます。

 

 

 

足関節捻挫では足首の状態改善はもちろんですが、股関節などその他の部位も含めた筋力の改善や筋肉の柔軟性改善も必須となります。

捻挫は再受傷率も高いと言われており、安全な競技復帰を達成するため、適切な受診・処置に加え当院では理学療法士による理学療法も実施しております!

 

 

長くなってしまいましたが、誰もが受傷することも多い、捻挫について知識を深めて頂ければ幸いです。

 

 

 

参考文献

  • Ferran N, Maffulli N. : Epidemiology of sprains of the lateral ankle ligament complex. Foot Ankle Clin, 3 : 659- 662, 2006.
  • Beynnon B, Murphy D, Alosa D. : Predictive factors for lateral ankle sprains : a literature review. J Athl Train, 37 (4) : 376-380, 2002.
  • )Gerber JP, Williams GN, Scoville CR, Arciero RA, Taylor DC. : Persistent disability associated with ankle sprains : a prospective examination of an athletic population. Foot Ankle Int, 19 (10) : 653-660, 1998.
  • Glasgow P, Phillips N, Bleakley C:Optimal loading:key variables and mechanisms. Br J Sports Med 2015.
2022年07月01日
「かかと落とし」で骨密度があがる!?

皆さんこんにちは。

 

皆さんは最近テレビでも紹介された運動で「かかと落とし」はご存じでしょうか?

患者さんに質問されることも多いので、今回は「かかと落とし」について説明させていただきます!

 

● 「かかと落とし」とは?

「かかと落とし」とは、格闘技で足を大きく振り上げて落とす技ではなく、つま先立ちの姿勢から踵をストンと落とすだけの簡単な運動です。

この「かかと落とし」が骨密度を上昇させ、健康寿命を延ばす可能性があるとして注目されています。

 

 

● かかと落としの効果は?

 

1)踵を落とした時の骨への刺激で、骨を破壊し血液へと吸収させる「破骨細胞」と、カルシウムなどを定着させて骨を作る「骨芽細胞」を活性化し、骨の代謝が促されます。

 

2)骨に負荷がかかることで、骨の主成分であるカルシウムが骨のベースであるコラーゲンに沈着し、骨の石灰化が進みます。その結果、丈夫な骨が作られます。

 

結果的にこの単純な運動で、骨密度を上げることができると考えられます!

 

そしてかかと落とし運動を行うことで、血糖値の低下がみられるようになってきました。

骨に衝撃を与えると、骨から作られる「オステオカルシン」というたんぱく質が分泌されます。このオステオカルシンが、すい臓のβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる働きがあるとわかってきました。

 

また骨への衝撃で、脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」という物質が増えることがわかっています。このアディポネクチンは血管を拡張し、血流をよくする働きがあるため、コレステロール値や、動脈硬化を防ぐ効果があるといわれています。

 

 

●「かかと落とし」のやり方

 

椅子の背もたれや、テーブルなどに手を添えてつま先を上げ、その姿勢をキープしてから踵をストンと落とします。

これを1日30回程度行うことで効果が期待できるとのことです。

 

 

また「ながらかかと落とし」を行うと無理なく続けることができます。

 

・テレビを見ながら

・電車やバスの手すりにつかまりながら

・台所で食事の支度をしながら 

 

腰の痛い人は少し曲げて行ったり、膝の痛い人は踵を下すときに少し膝を曲げながら行うと負担を軽減できます。

勢いよくやったり、回数をやりすぎてしまったりで、踵に痛みを出してしまう方がたまにいらっしゃるので、無理のない範囲で行うようにしましょう。

 

*膝、腰などが悪い方、骨粗鬆症の診断を受けている方は無理のない範囲で行い、運動前は医師へご相談ください

 

 

●運動に加えて、食事にも気を使うことで効率upが期待できます!

 

骨を丈夫にするためにはカルシウムが真っ先に思い浮かぶと思います。

しかし、カルシウムは吸収率が悪いとされる栄養素なのです。

吸収率が一番良いとされている乳製品でも含有量の50%程度、小魚は30%程度、野菜では小松菜に多く含まれますが20%程度しか吸収されないとされています。

そこで、レモンやお酢に含まれるクエン酸を一緒に摂取することで、カルシウムの吸収を行いやすくしてくれます。

またキノコ類に多く含まれるビタミンDもカルシウムの働きをサポートし、骨を丈夫にしてくれるので、是非一緒に食べてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

なにかわからないことがありましたらいつでもご相談ください!

2022年06月23日
頑固な肩こりには、「ハイドロリリース!」

みなさんこんにちは。院長の屋良です。

 
5月になり、だいぶ過ごしやすい季節になってきましたね!
でもまだコロナのせいで、家にいる時間が長い方が多いのではないでしょうか?
コロナ禍のお家時間で、「肩こりが増えた」「腰が痛い」「背中が痛い」など、あちこちに痛みを訴える人がなかなか減りません・・。
 
 
そんな体の不調を治す治療法として、「ハイドロリリース」という治療法があります!
 
当院ではこの「ハイドロリリース」に力をいれておこなっています。
最近ではかなり遠方からでもこの治療を受けに患者さんが来てくれています。
 
今回はもう一度、、このハイドロリリースについてまとめてみようと思います!!
 
 
●ハイドロリリースとは結局どういう治療?
 
肩こりがある場合、筋肉と筋肉の間にある筋膜が癒着して、痛みの原因となっていることが多くあります。
 
筋膜が癒着している箇所を超音波エコーで見つけ、その部位に生理食塩水を使い、筋膜を剥がすというハイドロリリース注射を行うことで、凝り固まった筋肉・筋膜を剥がす治療です。
 
 
痛みのある箇所をピンポイントで治療できます。
 
即効性があるので、長年色々な治療をしたが治らない方や、今すぐ痛みを治したい方などにおすすめです。
 
当院が使用する超音波エコーは、筋膜が重なり合っている箇所を的確に見ることができ、適切な箇所に注射することで、わずか1分ほどで治療を行うことができます。
 
 
 
●注射は痛くない?
 
非常に細い針を用い、エコーを見ながら安全に行いますので、痛みはかなり少ないのではと思います。
しかも、私がまごころをこめて注射をしますので、あまり痛くないと好評です^^
 
 
●値段はどれくらいするの?
 
当院では保険適用で治療しています。
保険の種類によりますが、基本的に1000円未満です。
 
 
●何回ぐらいしたほうがいい?
 
1回の注射で劇的に良くなる方もいますし、2−3回で効果が出る人もいます。
一番のオススメは、ハイドロリリースをした後に、当院の理学療法士による運動療法(リハビリ)で、さらに筋肉の状態を良くすることです。
 
 
●ハイドロリリースは肩こりだけ?
 
肩こりの他に、腰痛、背中の痛み、骨盤部痛などにも効きます。
その他にも、膝、肩、肘など関節の痛みにも適応があります。
 
 
 
いかがでしたか?
 
肩こりにはかなり有効な治療法と思います。
もし興味を持たれた方は、いつでもご相談ください!
 
 
ハイドロリリースの詳細はコチラ
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2022年05月05日
肩が痛くて上がらない・・「五十肩!!」

皆さんこんにちは。院長の屋良です 😊

 

最近はだいぶ暖かくなってきましたね。暖かいと嬉しくて、近所を犬と散歩してします。

GWも近づいてきて、なんだかワクワクする季節ですね・

 

GWむけ、いくつかブログで関節の痛みや媚の痛み、腰の痛みについて説明していこうと思います。

 

まず今回は、肩の痛みについてお話します。

 

 

当院には「肩の痛み」や「肩が上がらない」という症状で来院される方が多くいらっしゃいます。

 

このような症状を持つ患者さんからよく聞かれるのが、「ほおっておいてもそのうち治ると思った!」という声です。

しかし、肩の痛みはほおっておくと、元には戻らなくなることがあります!!

今回はこのような肩の痛みの中でも、「五十肩」といわれる病気について説明します!

 

 

五十肩って結局どういう病気?

肩が痛いときに、「それは五十肩だ!四十肩だ!」という方が多くいらっしゃいますが、実際どういう病気なのかご存知でしょうか?

 

肩関節や関節周辺の筋肉が炎症をおこしたりすることにより、肩に痛みがあり、関節が固まってしまって腕が上がらない症状の総称を五十肩(四十肩)といいます。

 

よく、「四十肩は放っておけば治る」とおっしゃる方がいます。しかし、残念ながらこれは大間違いです・・

 

放っておくことで関節が固まってしまい、腕が上がらなくなってしまうことがあります。

こうなると完治までに長い時間を要することになってしまいますので、早めの疼痛改善と、固まらないうちに動きを良くすることが大事です。

 

 

五十肩の原因は?

肩関節は上腕骨、肩甲骨、周辺の筋肉、関節のふくろなどから構成され、これらが協力してスムーズな動きが得られます。

 

五十肩(肩関節周囲炎)の主な原因は、この筋肉や関節のふくろに炎症が起こる事にあります。炎症が起こると痛みになり、それをほうっておくと癒着してしまい動かなくなります。

 

 

五十肩の症状は?

初期は肩関節の違和感から始まり、少しずつ肩を動かすときの痛みが出てきます。

特にひねったときの痛みや、後ろのものを取ろうとしたときの痛みなどが出てきます。進行すると普通に腕を上げることもできなくなります。

 

夜寝ていて痛みで目が覚める「夜間痛」は、五十肩の特徴です。

 

 

治療法は?

 

治療の目標は、

 

①肩の動きを改善させて、腕がスムーズに上がるようになること

②痛みを取ること、特に「夜間痛」を取ってあげること

です。

 

まずは内服薬や湿布などを使って炎症を取ります。

 

さらに必要な場合は、肩関節にヒアルロン酸やステロイド薬の注射をし、痛みと癒着を改善させます。

当院ではさらに動きを良くするために、ハイドロリリース注射(筋膜リリース)を行う場合もあります。

 

関節の炎症がとれてきたら、リハビリでじっくり肩関節の動きを改善していくのが効果的です!

 

 

動きの改善が得られると、夜間痛も改善していきます。

 

 

料金について

 

一般的な治療を行った場合、以下のようになります。

例:

初診診察+肩関節レントゲン+肩関節ステロイドまたはヒアルロン酸注射

→3割負担 約2200円  1割負担 約750円

再診+リハビリテーション

→3割負担 約780円  1割負担 約260円

 

肩の痛みが続いている期間、肩が上がらない期間が長いほど、治療期間も長くかかってしまいます。

しかししっかりと治療していくと、多くの方が改善に向かいますので、早めに医療機関の受診をお勧めします。

 

 

大事なのは、ご家庭での予防やストレッチ!!

 

痛みが少し改善してきたら、最も大切なことは、肩をしっかり動かしていくことです!

痛いから全く動かさないという方もいますが、癒着してしまうとなかなか大変です・・

 

ゆっくりと肩を回したり、振り子のようにうでをぶらぶらさせてみたり(振り子運動)、インナーマッスルを動かしてみたり、多くのストレッチ法がありますのでご相談ください。

 

特にお風呂上がりなど、血流のいいときにすると効果的です。

 

少しでもおかしいなと思ったら、医療機関の受診をし、早めの治療をお勧めします。

 

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2022年04月25日