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湿布の効果は?何時間貼る?
こんにちは! 院長の屋良です😊
 
3月も下旬となり、急に暖かくなってきましたね。気候がいいと気分がウキウキしますね!
 
ところで皆さん湿布を使ったことはありますか?
湿布は市販されているため入手しやすく、使いやすいため、多くの方に使用経験があるのではないでしょうか?
しかし、きちんと正しく使えているのか、気になることはありませんか?
 
患者さんからよく聞かれる質問として、
「湿布は何時間効きめがあるの?」  「いつ貼っていつはがせばいいの?」 などがあります。
今回は以前も書きましたが、湿布薬の正しい使い方についてまとめたいと思います。
 
  
 
湿布の効き目は何時間ぐらい?
 
よくある質問の一つです。
湿布薬を作用時間で分類すると2つに分けられます。用法に注目すればわかるのですが、「1日1回貼付」のものと「1日2回貼付」のものとに分けられます。
 
1日1回貼るタイプのものを半日貼って剥がしても、成分の多くは皮膚にすでに浸透しているため、はがした後も効果が持続します。
 
当院で出している湿布は、主に「1日1回貼付」のものです。このタイプであれば、大体8〜10時間くらい貼れば成分の多くは皮膚に浸透し、はがした後も効果が持続します。
 
 
1日1回貼付(1日持続)
・モーラステープ
・モーラスパップxr
・ロキソニンパップ/テープ
・ロコアテープ など
 
 
1日2回貼付(半日持続)
・モーラスパップ
・アドフィードパップ
・セルタッチパップ/テープ など
 
 
湿布はいつ貼るのがいいの?
 
一般に湿布を貼るのはお風呂上がりがいいと言われています。
皮膚の汚れや油分が洗い流された状態なので湿布がしっかりと吸着し、かぶれも起こりにくくなります。また、体が温まり、血行が促進されている状態だと湿布が効果を発揮しやすいのもメリットです。
汗をかいている場合は少し時間をあけて、落ち着いてからにしてください。
 
湿布薬はいつ剥がすべき?
 
湿布薬はいつ剥がしていますか?
次の湿布を貼る直前まで前の湿布を貼り続けている人がけっこう多いです。
実は湿布薬ってずっと貼り続ける必要はないのです。
 
1日1回貼り替えタイプであれば、大体8〜10時間くらい、1日2回貼り替えタイプであれば4〜6時間でokです。
 
なので、お風呂上がりに貼った場合は、朝起きたときに剥がすぐらいがいいのではないかと思います。
皮膚が弱くかぶれやすい方などは皮膚への負担を軽減するためにも早めに剥がした方がいいです。
 
湿布の副作用は?
安全な薬である湿布にも副作用があります。なので正しい使い方が大事なのです。
 
1・皮膚炎・皮膚のかぶれ
薬剤や添加物が皮膚に接するため、それが刺激となって皮膚炎を起こしてしまう事があります。
湿布を使用する際は皮膚が炎症を起こしていないか注意してください。
 
 
2・光線過敏症
湿布の中で有名なものとしてモーラスという湿布薬があります。有効成分にケトプロフェンという物質を使用している湿布なのですが、このケトプロフェンについては紫外線に対して注意する必要があります。
 
ケトプロフェンが浸透している皮膚に紫外線が照射される事で過敏症が起きてしまう事がありますので、注意が必要です。
 
3・温湿布によるかぶれ
温湿布が好きな方も多いと思います。
しかし、温湿布に含まれているトウガラシエキスの皮膚に対する刺激が強いため、お風呂上がりに湿布を貼る場合、最低でもお風呂上がり30分くらい経ってから貼るようにしてください。あまり血行がいい状態で貼るとかぶれてしまう可能性があります。
 
まとめ
 
今回は湿布薬の使い方や注意点についてまとめてみました。
 
湿布薬の特徴や意外と知られていない注意点なんかもあったのではないかと思います。
湿布薬は身近な薬だと思いますので、使い方を理解して安全に使用してくださいね。
 
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2025年03月25日
かかと落とし運動で骨密度をあげよう!

みなさんこんにちは! 院長の屋良です😄

 

皆さんは以前テレビなどのメディアで紹介された運動で「かかと落とし」はご存じでしょうか?

かかと落としが健康に良いというテレビがあり、それについて最近患者さんから頻繁に質問を受けます。

かかと落としは本当に有効なのか? 健康に良いのか? 害はないのか?・・・・

 

これらの質問を受けることが多いので、今回は「かかと落とし」について説明させていただきます!

 

 

● 「かかと落とし」とは?

 

「かかと落とし」とは、格闘技で足を大きく振り上げて落とす技ではなく、つま先立ちの姿勢から踵をストンと落とすだけの簡単な運動です。

この「かかと落とし」が骨密度を上昇させ、健康寿命を延ばす可能性があるとして注目されています。

 

 

 

● かかと落としの効果は?

 

1)踵を落とした時の骨への刺激で、骨を破壊し血液へと吸収させる「破骨細胞」と、カルシウムなどを定着させて骨を作る「骨芽細胞」を活性化し、骨の代謝が促されます。

 

2)骨に負荷がかかることで、骨の主成分であるカルシウムが骨のベースであるコラーゲンに沈着し、骨の石灰化が進みます。その結果、丈夫な骨が作られます。

 

結果的にこの単純な運動で、骨密度を上げることができると考えられます!

 

 

そしてかかと落とし運動を行うことで、血糖値の低下がみられることがわかってきました。

 

骨に衝撃を与えると、骨から作られる「オステオカルシン」というたんぱく質が分泌されます。このオステオカルシンが、すい臓のβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる働きがあるとわかってきました。

 

また骨への衝撃で、脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」という物質が増えることがわかっています。このアディポネクチンは血管を拡張し、血流をよくする働きがあるため、コレステロール値や、動脈硬化を防ぐ効果があるといわれています。

 

 

●「かかと落とし」のやり方

 

それではやり方を説明します!

椅子の背もたれや、テーブルなどに手を添えてつま先を上げ、その姿勢をキープしてから踵をストンと落とします。

これを1日30回程度行うことで効果が期待できるとのことです。

 

 

 

また「ながらかかと落とし」を行うと無理なく続けることができます。

 

・テレビを見ながら

・電車やバスの手すりにつかまりながら

・台所で食事の支度をしながら 

 

ながら運動は当院では大いに推奨しています!

 

腰の痛い人は少し曲げて行ったり、膝の痛い人は踵を下すときに少し膝を曲げながら行うと負担を軽減できます。

勢いよくやったり、回数をやりすぎてしまったりで、踵に痛みを出してしまう方がたまにいらっしゃるので、無理のない範囲で行うようにしましょう。

 

*膝、腰などが悪い方、骨粗鬆症の診断を受けている方は無理のない範囲で行い、運動前は医師へご相談ください

 

また、当院では骨密度検査を積極的に行っています。

50歳以上の女性、65歳以上の男性は一度検査をしてみてください。

早めに発見することで早めに治療が可能です。

 

骨粗しょう症は寝たきりにつながる怖い病気です。何か不明なことがありましたらいつでもご相談ください。

 

 

 

●運動に加えて、食事にも気を使うことで効率upが期待できます!

 

骨を丈夫にするためにはカルシウムが真っ先に思い浮かぶと思います。

しかし、カルシウムは吸収率が悪いとされる栄養素なのです。

吸収率が一番良いとされている乳製品でも含有量の50%程度、小魚は30%程度、野菜では小松菜に多く含まれますが20%程度しか吸収されないとされています。

そこで、レモンやお酢に含まれるクエン酸を一緒に摂取することで、カルシウムの吸収を行いやすくしてくれます。

またキノコ類に多く含まれるビタミンDもカルシウムの働きをサポートし、骨を丈夫にしてくれるので、是非一緒に食べてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

なにかわからないことがありましたらいつでもご相談ください!

2025年03月02日