3月に入りましたね。コロナウイルスの問題もありますが、この時期は卒業式などでお子さんもなにやら落ち着かないのではないでしょうか?
今日は当院にも多くの患者さんがいる、”成長痛”についてです。
その痛み、もしかしたら「成長痛」かもしれません。
「成長痛」とは、
“成長期の子どもの足(膝、すね)の痛み”として、広く使われています。成長障害とは違います。
成長痛の原因
痛みの原因は今のところはっきりしていません。
しかし、成長痛の原因には、ストレスが関係していると考えられています。
3歳~5歳頃は、親御さんと一日中一緒だった乳幼児期とは異なり、自分でやらなければならないことも増え、ストレスが溜まる時期です。
さらに、小学生(6~11歳)になれば友人関係や学校の先生との関係、習い事へのストレスが足の痛みとして現れることがあるのです。
また、幼児期・学童期は足の発達が未熟な時期でもあります。日中たくさん走り回って活動すると、意外と筋肉が疲労するため、夕方~夜間になると、足の痛みやだるさが現れることも原因の一つとされています。
痛みが出てきた時は、保存療法が第1選択です。痛みが強い場合は、約2週間程度のスポーツの休止が必要です。
基本的な治療方針として、疼痛部位の安静(サッカーやランニングの中止)、アイシングまたは温熱療法、消炎鎮痛剤の内服や湿布、局所注射などが用いられます。
しかし一番効果的なのはストレッチやリハビリテーションだと思います!
初期のリハビリテーションでは、股関節の筋力強化、柔軟性強化、可動域訓練を痛みに応じておこないます。
内転筋のストレッチングから開始してエアロバイクによる免荷運動訓練、その後ジョギング、1,2ヵ月でボールキック練習を行います。
疼痛が消失したからといって、早期復帰はかえって再発を繰り返します。
慢性化すると長期間のスポーツ休止を余儀なくされるので注意を要します。
また、大腿四頭筋や腸腰筋といった股関節周囲の筋肉のストレッチも有効です(下図)。
(どちらも左股関節に対するストレッチです)
気になる方はいつでも相談してください!
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こんにちは。院長の屋良です 😊
皆さんは連休をいかがお過ごしでしょうか?
私は、昨日は朝から久しぶりのフットサルでした⚽
我がフットサルチーム”アレスト”は、医療関係者で構成されたフットサルチームです。今回は東区で大会があり参加しました。
福岡志恩病院の石谷先生を中心に頑張りましたが、残念ながら3位に終わりました😥
私も日頃の運動不足のせいもあり、途中から足が止まってしまいました…。
実は近々、海の中道でのハーフマラソンに出場する予定もありますので、しっかり走り込もうと思います‼️
そしてまたリベンジしたいです。
少しずつ暖かくなってきました。 みなさんもちょっとずつ運動をしてみてはいかがでしょうか😊
皆さんこんにちは。院長の屋良です^ ^
2月14日はバレンタインデーでした!
当院では、本日来ていただいた男性の患者様にささやかながらチョコレートをお渡しすることにしました。
みなさんが少しでも笑顔になっていただけるように、スタッフが一個一個、心を込めて袋につめていました。
受け取って頂いた患者様の多くが嬉しそうにしてくれて、こちらも嬉しくなりました。
そして私にも女性スタッフから、素敵なチョコレートとタオルをいただきました!
なぜだかわかりませんが魚(かつお?)のかたちのチョコでした! ??
スタッフの皆さん、ありがとう!! 😊?
皆さんこんにちは。 院長の屋良です。
皆さんの中には、病院に行って「膝に水がたまってますね」と言われたことのある人、結構いるんじゃないかと思います。
膝に水がたまると、膝に痛みがでてきてはれぼったくなり、曲げ伸ばしが不自由になります。
「水がたまっているから抜きましょう」と私が言うと、「水を抜くと癖になるんじゃないですか」とおっしゃる方がたまにいます。
実はこれは大きな誤解です!! 今回は膝に水がたまる病気について話をしたいと思います。
なぜ水が貯まるのか?
何らかの理由で関節に炎症が起きると、その炎症に伴って関節液が生成されます。生成されたはいいものの関節液の逃げ場がない場合、溜まった関節液のせいで膝が腫れてしまいます。
関節液の中には軟骨のかけらや炎症を起こす成分が含まれていることがあり、どんどん痛みが強まることがあります。
水を抜くと癖になるのか?
そんなことはありません。水が溜まるのは膝関節に炎症が起きた結果みられる症状であり、炎症が続けば、水を抜いても抜かなくてもたまり続けます。
水を抜く目的は、水がたまることによって起きる痛みや重だるさの改善、水の中にある炎症の原因物質を取り除くために行います。
水を抜き、さらに炎症をとめるための薬を注入することで、たまりにくくなると思います。
水が貯まる病気にはなにがある?
変形性膝関節症;関節内で軟骨が傷つき炎症がおきると関節液が生成され、その逃げ場がない場合、水がたまります。
膝のケガ(骨折、捻挫など)、使いすぎによる炎症:関節の中が傷ついて出血を起こし、水や血がたまることがあります。
痛風、感染など:膝に強い炎症(痛風や偽痛風)が起きた場合や、関節内にバイ菌が入った場合は、熱を持って赤く腫れ上がります。この場合は痛みも強烈です。
水を抜くことは、治療だけでなく、これらの鑑別診断となることもあります。
水が溜まっているかどうかはどうしたらわかる?
膝のお皿の上がぶよぶよしてきます。それが水がたまっているサインです。
当院ではさらにエコーで水の有無と量を確認し、抜くがどうか患者さんと相談します。
水を抜く注射は痛いのか?
当院での注射は痛みが少ないという方が多くいらっしゃいます。おそらくそのポイントは2つあります。
1つは、なるだけ細い針をもちいて注射しているということ
そしてもう1つは、しっかりと患者さんに愛情をもって水を抜いているということ!😊
これが痛みが少ない理由ではないでしょうか?^ ^
もし膝に水が溜まっているのではという方がいましたらいつでもご相談を!!
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原因
10~15歳の成長期の子が、飛び跳ねる競技やボールをけるスポーツをし過ぎると発生します。
太ももの前の筋肉の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力として働きます。膝を伸ばす力の繰り返しにより、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。
特に身長が伸びる時期に痛みが出る子が多くいます。
診断
診断は特徴的な症状と脛骨結節の圧痛や突出である程度可能です。レントゲン検査を行うことで確定します。
治療
成長期の一過性の病気で、成長が終了すると多くは治癒しますが、この時期はスポーツを控えることが大切です。
これに関しては、指導者や両親にしっかりと認識していただきたいです。
症状を強くさせないためには、大腿四頭筋のストレッチングやアイスマッサージなどを行い、痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。
当院でのリハビリも非常に効果的ですので、いつでも相談してください。
スポーツ復帰はいつ?
痛みがなくなればスポーツは可能です。
発症後3ヵ月程度はスポーツをすると症状が強くなります。
スポーツの前後に上記ストレッチングやアイスマッサージなどをした上でのスポーツすることをお勧めします。
こんにちは。 院長の屋良です
膝の痛みで辛いのは、日常生活が制限されてしまうことではないでしょうか?
ちょっと外に出ようと思っても、膝が痛いと出るのが嫌になってきます。そうなると結果的に家に閉じこもってしまうことが多くなります。
いままで運動が好きだった人ができなくなる。。
いままでショッピングが好きだった人が街にでかけたくなくなる。。
いままで旅行が大好きだった人が旅行にいけなくなってしまう。。
このような状態になってくると、膝だけでなく、全身の筋力が衰え、さらには気力も衰えてしまいます。
そのような状態はなんとか避けたいものです。
膝の痛みがなくなると、今までしたくてもできなかったことができるようになると思います。
そればかりか、膝関節のトラブル解消は、他の関節にもいい影響を与えます。
膝関節周囲の筋肉も動くようになり、筋肉の血流がアップし、代謝がアップします!
そうなると歩く姿も若々しくなり、アンチエイジング効果もあるのではないかと思います。
私の持論に、”早めの適切な治療が、その人の人生を変える可能性がある” というのがあります。
まさに膝の痛みが治ると、人生が変わる可能性があると思います。
軽い症状でもいいので、気になる方はいつでも相談してください!
こんにちは。院長の屋良です。
今回は変形性膝関節症の手術についてお話します。
変形性膝関節症に対し、現在大きく2種類の手術がされています。
1・脛骨高位骨切り術
脛骨という骨を一部切って、角度を矯正します。それによりO脚を矯正することができます。
しかし場合によっては痛みが取り切れない方もいます。
2・人工膝関節置換術
変形性膝関節症により変形してしまった部分を取り除いて、人工関節に入れ替える手術です。
使用する人工関節は障害の程度によって異なります。
障害の程度が比較的軽い場合は骨の表面だけを削って置き換えますが、 膝関節の破壊が進み、障害が著しい場合には、すり減った骨を補充するために複雑な膝関節部品が必要になります。
これらの手術をすると、痛みが劇的に軽くなる場合があります。しかしそもそも手術というのはどうしても体に負担がかかります。
私もこれまで多くの手術をしてきましたが、手術をしなくても良くなる患者さんもたくさん見てきました。
現在私が思うのは、これらの手術は、もうやれることがない状態に対する最終手段と考えています。
なぜなら、手術をして膝だけ一時的に痛みをとっても、膝に良くない状態を改善せずにいると、どうしても同じような痛みが出たり、今度は膝以外の関節に悪影響が出たりします。
なので、安易に手術をする前に、前回のブログで書いたような保存的治療を行い、膝だけでなく体全体のバランスを整えることが絶対に必要だと思います。
他院で手術をするように言われて迷っているという方がいましたら、いつでも気軽に相談してください ^ ^