皆さんこんにちは。院長の屋良です 😊
だいぶ寒くなってきましたね・・・ 寒さが増すと関節痛が出てくる方がいらっしゃいます。
今回は関節痛の中でも、肩の痛みについてお話します。
当院には「肩の痛み」や「肩が上がらない」という症状で来院される方が多くいらっしゃいます。
このような症状を持つ患者さんからよく聞かれるのが、「ほおっておいてもそのうち治ると思った!」という声です。
しかし、肩の痛みはほおっておくと、元には戻らなくなることがあります!!
今回はこのような肩の痛みの中でも、「五十肩」といわれる病気について説明します!
五十肩って結局どういう病気?
肩が痛いときに、「それは五十肩だ!四十肩だ!」という方が多くいらっしゃいますが、実際どういう病気なのかご存知でしょうか?
肩関節や関節周辺の筋肉が炎症をおこしたりすることにより、肩に痛みがあり、関節が固まってしまって腕が上がらない症状の総称を五十肩(四十肩)といいます。
よく、「四十肩は放っておけば治る」とおっしゃる方がいます。しかし、残念ながらこれは大間違いです・・
放っておくことで関節が固まってしまい、腕が上がらなくなってしまうことがあります。
こうなると完治までに長い時間を要することになってしまいますので、早めの疼痛改善と、固まらないうちに動きを良くすることが大事です。
五十肩の原因は?
肩関節は上腕骨、肩甲骨、周辺の筋肉、関節のふくろなどから構成され、これらが協力してスムーズな動きが得られます。
五十肩(肩関節周囲炎)の主な原因は、この筋肉や関節のふくろに炎症が起こる事にあります。炎症が起こると痛みになり、それをほうっておくと癒着してしまい動かなくなります。
五十肩の症状は?
初期は肩関節の違和感から始まり、少しずつ肩を動かすときの痛みが出てきます。
特にひねったときの痛みや、後ろのものを取ろうとしたときの痛みなどが出てきます。進行すると普通に腕を上げることもできなくなります。
夜寝ていて痛みで目が覚める「夜間痛」は、五十肩の特徴です。
治療法は?
治療の目標は、
①肩の動きを改善させて、腕がスムーズに上がるようになること
②痛みを取ること、特に「夜間痛」を取ってあげること
です。
まずは内服薬や湿布などを使って炎症を取ります。
さらに必要な場合は、肩関節にヒアルロン酸やステロイド薬の注射をし、痛みと癒着を改善させます。
当院ではさらに動きを良くするために、ハイドロリリース注射(筋膜リリース)を行う場合もあります。
関節の炎症がとれてきたら、リハビリでじっくり肩関節の動きを改善していくのが効果的です!
動きの改善が得られると、夜間痛も改善していきます。
料金について
一般的な治療を行った場合、以下のようになります。
例:
初診診察+肩関節レントゲン+肩関節ステロイドまたはヒアルロン酸注射
→3割負担 約2200円 1割負担 約750円
再診+リハビリテーション
→3割負担 約780円 1割負担 約260円
肩の痛みが続いている期間、肩が上がらない期間が長いほど、治療期間も長くかかってしまいます。
しかししっかりと治療していくと、多くの方が改善に向かいますので、早めに医療機関の受診をお勧めします。
大事なのは、ご家庭での予防やストレッチ!!
痛みが少し改善してきたら、最も大切なことは、肩をしっかり動かしていくことです!
痛いから全く動かさないという方もいますが、癒着してしまうとなかなか大変です・・
ゆっくりと肩を回したり、振り子のようにうでをぶらぶらさせてみたり(振り子運動)、インナーマッスルを動かしてみたり、多くのストレッチ法がありますのでご相談ください。
特にお風呂上がりなど、血流のいいときにすると効果的です。
少しでもおかしいなと思ったら、医療機関の受診をし、早めの治療をお勧めします。
皆さんこんにちは。院長の屋良です。
今回は「股関節痛に効く運動療法」をテーマにブログを書こうと思います。
●運動療法は病期に関わらず有効で、炎症を抑えて行うと股関節痛の完治も可能
変形性股関節症に対する最終手段である人工関節置換術を受けるのは、生活の質が著しく低下した時です。
私は目安として「変形性股関節症で動けなくなったとき」「変形性股関節症でやりたいことができなくなったとき」を挙げています。
例えば、海外旅行やゴルフなどが変形性股関節症のせいでできないのであれば、手術で痛みを解消して人生を楽しんだほうがいいのではないでしょうか。
しかし・・・
基本的にどの病期の患者さんでも最初は保存療法に取り組むべきだと考えています!
変形性股関節症は病期に関わらず、股関節に負担をかけすぎない範囲で運動を行うことで症状が軽快する可能性があるのです。
運動療法の目的は・・
●筋力を維持・強化すること
●関節の安定性を確保すること
●動く範囲を広げること
この3つです。
痛みが軽減して日常生活における歩行や動作の支障を改善することにつながります。
痛みは股関節周辺の筋肉を弱くする原因にもなりますので、ますます股関節を動かしにくくなってしまいます。
股関節への負担の少ない姿勢や立ち上がり方・座り方など、日常生活の注意を守りながら、運動療法を治療の基本として続けなければなりません。
ただし、痛みが強い場合は炎症が起こっている状態です。炎症がある状態で運動を行うと、炎症が悪化して変形性股関節症が進行してしまうおそれがあります。
まずは消炎鎮痛剤を使った薬物療法で炎症を抑え、安静にするようにしましょう。
しかし、痛みが全くなくなるまで安静にしていると、股関節周辺の筋肉が硬くなって予後が悪くなる傾向にあります。
運動を始める時期は、整形外科を受診して主治医と相談した上で決めるようにしましょう。
消炎鎮痛剤で痛みの軽減を実感できるようになったら、少しずつ股関節を動かすようにしてください。
痛みがあっても体重をかけられるようになったら、主治医と相談して運動療法に取り組んでみましょう。
保存療法として、
「股関節の炎症を取りながら。リハビリ訓練で股関節・骨盤・脊椎の状態を最大限に良くする」
という方法を採ります。
この方法によって、多くの股関節痛は完治できると考えています。
おすすめする方法としては、
姿勢を矯正する「骨盤セルフ調整」「かかと着地歩行」
股関節周辺の筋肉を強化する「ヒップリフト」「梨状筋エクササイズ」
が挙げられます。
次回はこれらの方法について詳しく解説しますね!!
皆さんこんにちは。院長の屋良です。
今回は「変形性股関節症」をテーマにブログを書こうと思います。
皆さんの中には股関節痛に困っている方もいるのではないでしょうか?
当院は多くの股関節痛の患者さんがいらっしゃいます。その方々に共通することは、まずは軽い痛みや少しの動かしにくさから始まっているということです。
このような症状の方の中には、変形性股関節症の方が多くいます。
変形性膝関節症とは?
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って変形することで、痛みや違和感、ひっかかり、動かしにくさなどが起こる病気です。
変形性股関節症は早期の発見、治療が大切です。
次のいずれかの症状に思い当たる人は整形外科を受診しましょう。
変形性股関節症の症状
●歩き始めや立ち上がるときに足の付け根が痛む
●股関節が曲げにくく、足の爪が切りにくい
●股関節が曲げにくく、靴下が履きにくい
●あぐらがかけない
●最近、歩き方がおかしいと指摘される
変形性股関節症の分類
変形性股関節症の病期は4つに分けられ、「前股関節症→初期→進行期→末期」と徐々に症状が悪化していきます。
関節軟骨の破綻が進むと骨と骨が直接ぶつかるようになり、股関節が変形していきます。
治療をせずに放置していると、症状が不可逆的に進行し、慢性的な痛みのために歩行が困難になったり、股関節の可動域が制限されたりして、生活の質が低下してしまうおそれもあります。
変形性股関節症に対する手術方法
末期の変形性股関節症の患者さんが最終的に受ける主な治療は人工関節置換術です。
人工関節置換術は変形した骨や余分にできた骨棘(トゲ状の骨)を取り除き、金属やセラミック、ポリエチレンなどで作られた人工関節を埋め込んで置き換える手術です。
人工関節置換術は優秀は治療法で痛みの改善は劇的と言えます。しかし、人工関節は決して万能の治療法ではありません。
人工関節にも耐用年数があり、技術が進歩して25年以上と言われています。しかし、耐用年数以上の年月が経過すれば、困難な人工関節の再置換術が必要になるケースもあります。
人工関節置換術は骨粗鬆症とは相性の悪い治療法です。土台となる骨が痩せ細ると耐用年数に満たない早期の段階で再置換術が必要になることもあります。
また、人工関節周辺での骨折のリスクや細菌感染などの合併症のリスクもゼロではなく、手術後に歩きにくさや違和感を覚える患者さんも少なくありません。
何よりも、人工関節に置き換えた股関節は二度ともとの自分の骨でできた関節には戻せないのです。
私も長い間、数多くの人工関節置換術の手術をしてきました。
とてもいい手術で、痛みは劇的に取れますが、できれば手術は避けたいという患者さんも多くいらっしゃいます。
どうしたら手術を避けることができるのか、次回はその方法についてお伝えします!
9月の休診日は以下のとおりです。
20日(月)
23日(木)
(いずれも祝日です)
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
令和3年8月発売の「健康365」という雑誌に掲載されました。
関節が腫れたり、傷んだり、熱を持ったり・・・
回帰性リウマチとは?
皆さんの中に、関節が腫れたり治ったりを繰り返す方はいませんか?
これは回帰性リウマチの可能性があります。
回帰性リウマチは周期的に関節が腫れたり、痛んだり、熱を持ったり、赤くなったりする病気です。
回帰性リウマチは、完全に治る人と、関節リウマチに移行する人がいます。
回帰性リウマチの好発年齢は20歳代から50歳代まで広く含み、男女差はありません。
なのでおかしいなと思ったら早めに受診することをおすすめします。
症状は?
典型的な症状は、関節の痛み、腫れ、赤み、熱などです。
症状は一過性で、数日から1週間程度で消失し、発作のない時期が数日から数ヶ月続きます。
発作の頻度は年に何回かありますが発作の間隔は一定していません。
発作時に微熱を伴う場合もあります。
突然発症し、通常は1つの関節に炎症が起きます(単関節炎といいます)。
回帰性リウマチの10%前後は自然に治癒しますが、約30%は典型的な関節リウマチに、また、少数例では全身性エリテマトーデスなどの他の膠原病に移行し、残りの患者さんは長年発作を繰り返すものの、そのまま経過するとされています。
30%前後に関節リウマチに移行したとの報告が多く見られるために、慎重な経過観察が必要です。
回帰性リウマチでは発作の時間が短い割に痛みが強いことが特徴的とされています。関節症状は、指の関節、手、膝、肩、足の順で多いと言われています。
診断は?
回帰性リウマチは、診断基準は存在しませんが、特徴的な臨床症状や、レントゲン所見が正常であること(関節リウマチではない)に加えて、感染、痛風、偽痛風などの他疾患を除外することによって診断されます。
回帰性リウマチでは、関節リウマチのような関節の骨破壊が生じないため、関節レントゲン上、特に異常はみられません。
検査所見は?
回帰性リウマチ患者の約50%は発作時にリウマトイド因子が陽性です。
また、一過性の白血球増多、赤沈亢進、CRPの上昇など炎症反応性パラメータの上昇がみられることがありますが、そうではない場合もあります。
リウマトイド因子が陽性場合、発作の程度および頻度が重症であることが多く、リウマトイド因子が陰性の患者さんと比較して関節リウマチに移行しやすいとする報告があります。
回帰性リウマチの症状は全身性エリテマトーデス(SLE)に類似しますが、SLEで陽性となる抗核抗体や補体値が正常範囲であることから、血液検査で全身性エリテマトーデスとは区別することが出来ます。
治療は?
1.非ステロイド性消炎鎮痛薬
発作時には非ステロイド性消炎鎮痛薬がある程度は有効であることが知られています。
2.ステロイド薬
ステロイド内服も症例によっては有効です。しかし発作が短期間であること、関節破壊が見られないことなどから、当院ではステロイド内服の適応はごく一部に制限されます。
動かしていいの?
関節に炎症があり、痛みや腫れが強い時は、無理に動かしたり負荷をかけたりすると炎症が悪化することがあります。
しかし、身体を動かさないでいると、筋力が低下する上に、関節が動きにくくなったり動かせる範囲が狭くなったりしますので、過度な負荷を避けながら、適度に動かすことが大切です。
当院では院長や理学療法士が運動の程度を指導してくれますので、気になる時はご相談ください。
やら整形外科のホームページはコチラ
・交通事故の治療について
交通事故をおこしたとき、皆さんはどこで治療をしますか?
整骨院やマッサージに行く方もいますが、整形外科で継続的に治療ができることが意外と知られていません。
交通事故にあった方は初めてのことで、つらい痛みと合わせて、警察や保険会社との手続きなど不安を感じていると思います。
「やら整形外科」では交通事故にあわれた患者さんが早期回復できるよう、リハビリを含めたしっかりとした治療、その後の手続などに力を入れています。
交通事故治療での当院のポイント
当院での治療の流れ
・丁寧な診察と合わせて、レントゲン検査などでしっかりと診断を行います。その後なるだけ早く患者さんの痛みを取るような治療を行います。
・患者さんの希望する検査や治療にはできるだけ対応していきます(MRI検査などを希望される場合は対応します)。
・診断のあと、理学療法士がリハビリ治療をおこないます。後遺症が残らないように一人ひとりの患者さんに親身になって丁寧におこないます。
・理学療法士によるリハビリ治療と器具による物理療法(電気治療、超音波治療、牽引療法、ウォーターベッドなど)を一緒に行うことができます。
・患者様が治療に専念し早く楽になれるよう、しっかりと診断書を作成し、サポートしていきます。
・後遺症診断書は、患者さんの自覚症状や検査結果などをしっかりと丁寧に記載するようにしております。また、保険会社とのやりとりで不明なことがある場合は、当院が患者さんに変わって手続きの話し合いを行います。
交通事故で以下のことをお悩みでしたら、一度ご相談ください
□今後の治療について相談でき、安心できる整形外科で診てもらいたい
□しっかりとリハビリを受けて早めに治したい。
□他の病院でレントゲンで異常が無いと言われたけど、痛みが続いている
□病院を受診したが湿布や薬だけで治るか不安がある
□診断書などをしっかりと書いてほしい
症状が軽くても受診していいですか?
・交通事故の場合、事故直後は症状が軽かったとしても、数日後に症状が出てくることが多くあります。
・診察が遅れると症状と事故との因果関係がわからなくなり、手続きが複雑になる場合があります。
・軽い痛みでも放置していると、後遺症が残りやすくなり、慢性化してしまう場合があります。
・症状が軽くても早めに治療することが早期回復につながります。整形外科専門医の診察を受けて、早期改善できるように治療をおこなうことをおすすめします。
交通事故の場合、自賠責保険を使うと患者さんの自己負担金はありません
交通事故の場合、自賠責保険を利用することで、負担金を払うことなく治療ができます。
さらに通院にかかる交通費や休業補償などの保証をされます。
ご自身の保険会社へ「やら整形外科」を受診することをお伝えください。
当院から保険会社へ請求を行うために、ご本人の負担や複雑な手続きはありません。
当院と整骨院との併用通院は可能です
整形外科と整骨院の併用ができないクリニックもありますが、「やら整形外科」と整骨院の併用通院は可能です。
しかし、事故に関する診断書は整骨院では書くことができません。もし診断書が必要になるのであれば、整形外科を1度受診することをお勧めします。
また、定期的な診察がないと経過がわからないために最終的な診断書の記載ができない場合があります。当院と整骨院を併用通院する場合、整骨院へ通院中であっても当院へ定期的な通院(週1回以上)が必要になります。
当院は交通事故治療において実績多数があります
交通事故に初めてあわれた場合、警察や保険会社との対応をどうしたらよいか不安な方も多くいらっしゃいます。
きちんと治療してもらえるのか、それくらい治療期間があるのか、しっかりと治るのか、色々なことがストレスに感じると思います。
当院では交通事故の患者さんを多数診察していますので、警察や保険会社との対応にも慣れています。
患者さんにはストレスなく、治療に専念していただけるよう心がけておりますので、わからないことはお気軽にご相談下さい。
やら整形外科のホームページはコチラ