こんにちは。院長の屋良です。😊
昨日のテレビ番組で、「◯界一受けたい授業」というものがありました。
見た方はいらっしゃいますでしょうか?
この中で、コロナ自粛中に増えた病気の一つとして、「手首の痛み」が出ていました!
スマホの使いすぎによる手首の痛み、それを「ドゥケルバン病」といいます。
・ドゥケルバン病とは?
ここ最近、手首の痛みを訴える方が急増しています。
悪化すると「痛くて物が持てない…」など日常生活に影響がでることもあります。特にコロナ禍におけるスマホの使いすぎに伴って、非常に患者さんが増えています。
・ドゥケルバン病のセルフチェック
ドゥケルバン病のチェックは、利き手で行います。
利き手をまっすぐに伸ばし、親指を内側に握り込むようにして握りこぶしを作ったら、小指側へ手首を曲げます。
このとき、親指側の手首の付け根に痛みがあった人は、ドゥケルバン病の可能性があります。
(フィンケルシュタインテストといいます)。
フィンケルシュタインテスト
・原因は?
スマホのフリック操作は親指で行うことが多く、親指を伸ばす「腱」が酷使されてしまいます。
実は人間の手の性質上、親指は上下左右の激しい動きにあまり慣れていません。スマホの操作で「腱」と「腱鞘」に摩擦が生じると炎症を起こやすく、腱鞘炎につながるケースが多くなっています。
・家での治療方法は?
普段も痛みを感じる場合は、親指を休めながらケアも行うと効果的です。
具体的には、手首の付け根をお風呂で温めたり、湿布や塗り薬を使ったりすると痛みを軽減することができるのでおすすめです。
注意が必要なのは、あまりマッサージをしすぎないことです。痛いところをゴリゴリとマッサージすると、逆に悪化してしまうことがあります。
・治りが悪いときは整形外科へ!
それでもなかなか治らないときは、かかりつけの整形外科に行きましょう!
当院の場合、治療法として、
1・ストレッチ
2・内服薬や湿布、塗り薬など
3・超音波治療
これらをまず行います。
比較的症状の軽いかたはこれで改善することが多いです。
しかし症状の強い方はさらに注射や、理学療法士によるリハビリが必要な場合もあります。
注射とは:痛みや腫れが強く、仕事や日常生活に支障を来す場合や、投薬治療などを行っても改善が見られない場合には、腫れている腱鞘にステロイド注射を投与して、炎症・腫れ・痛みを押さえます。
どちらにしろ慢性化してしまうとなかなか治らないので、早めに整形外科を受診してください
わからないことがあったらいつでもご相談ください
2020年12月20日