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ハイドロリリースで肩こりを改善しよう!

みなさんこんにちは。院長の屋良です。

 
毎日暑い日々が続いていますが、最近やっと涼しくなってきた感じがあります。
夏が終わってしまうのは寂しいですが、過ごしやすい秋が来るのが待ち遠しい感じがしますね!
 
さて、今回は、やら整形外科に来られる患者さんで最も多い症状と言われる「肩こり」についてです!
当院に来られる方の中には、「肩こりがつらい」「首が重い」「背中が痛い」など、あちこちに痛みを訴える人がなかなか減りません・・。
肩こりに悩んでいる方は多いですが、「ただの疲れ」や「一時的なもの」と軽視しがちです。
しかし、肩こりを放っておくと、生活の質が低下するだけでなく、さらに悪化して深刻な問題を引き起こす可能性があります。
今回は、肩こりの原因やその悪影響、そして効果的な治療法であるハイドロリリース(筋膜リリース)注射についてお話しします。
 
 
 
当院では肩こりに対し、「ハイドロリリース」に力をいれておこなっています。
最近ではかなり遠方からでもこの治療を受けに患者さんが来てくれています。
 
今回このハイドロリリースについていろいろな質問を受けますので、まとめてみようと思います!!
 

肩こりの原因とその悪影響

 

肩こりは、長時間のデスクワークや不適切な姿勢、ストレスなどが原因で発生します。筋肉が緊張し、血流が悪くなることで痛みや不快感が生じますが、これを放置すると次のような悪影響が出ることがあります。

 

  • 1・慢性的な痛み: 症状が進行すると、慢性的な肩こりとなり、痛みが日常生活に支障をきたすようになります。
  • 2・頭痛やめまい: 肩こりが原因で頭痛やめまいが引き起こされることがあります。これらの症状は、さらに集中力の低下や疲労感を招くことがあります。
  • 3・睡眠障害: 肩こりによる不快感で、十分な睡眠が取れず、結果的に体全体の疲労が蓄積します。
 
●ハイドロリリースとは結局どういう治療?
 
肩こりがある場合、筋肉と筋肉の間にある筋膜が癒着して、痛みの原因となっていることが多くあります。
 
筋膜が癒着している箇所を超音波エコーで見つけ、その部位に生理食塩水を使い、筋膜を剥がすというハイドロリリース注射を行うことで、凝り固まった筋肉・筋膜を剥がす治療です。
 

肩こりの治療法はさまざまですが、その中でも「ハイドロリリース注射」は特に効果が高いとされています。

この治療法では、筋肉や筋膜に直接注射を行い、筋肉の緊張を緩和します。

注射により筋膜がリリースされることで、肩こりの原因となっている深層の筋肉の硬さを解消し、痛みや不快感が大幅に軽減されます。

 
痛みのある箇所をピンポイントで治療できます。
 
即効性があるので、長年色々な治療をしたが治らない方や、今すぐ痛みを治したい方などにおすすめです。
 
当院が使用する超音波エコーは、筋膜が重なり合っている箇所を的確に見ることができ、適切な箇所に注射することで、わずか1分ほどで治療を行うことができます。
 
 
 
 
●注射は痛くない?
 
非常に細い針を用い、エコーを見ながら安全に行いますので、痛みはかなり少ないのではと思います。
しかも、私がまごころをこめて注射をしますので、あまり痛くないと好評です^^
 
 
●値段はどれくらいするの?
 
当院では保険適用で治療しています。
保険の種類によりますが、基本的に1000円未満です。
 
 
●何回ぐらいしたほうがいい?
 
1回の注射で劇的に良くなる方もいますし、2−3回で効果が出る人もいます。
一番のオススメは、ハイドロリリースをした後に、当院の理学療法士による理学療法(リハビリ)で、さらに筋肉の状態を良くすることです。
 
 
 
 
●ハイドロリリースは肩こりだけ?
 
肩こりの他に、腰痛、背中の痛み、骨盤部痛などにも効きます。
その他にも、膝、肩、肘など関節の痛みにも適応があります。
 
 
 
いかがでしたか?
 
肩こりにはかなり有効な治療法と思います。
もし興味を持たれた方は、いつでもご相談ください!
 
 
ハイドロリリースの詳細はコチラ
やら整形外科のホームページはコチラ
 
2024年08月30日
「予防医学」の重要性について!

皆さんこんにちは。

本日は当院が強化して取り組んでいる、「予防医学の重要性」について説明します。

先日、「クロスFM」に出演し、予防医学の大切さについて話をさせていただきました。

 

その後さまざまなメディアから、「予防医学がなぜ重要なのか」の取材をうけました!

これからの社会、予防医学が注目されていく証拠だと思いました。

 

<当院院長は予防医学普及協会会員です>

 

現在、医学の世界は徐々に治療から予防医学へシフトしてきており、大病になる前、いわゆる未病の段階から対策をする事が重要だと言われています。

では、整形外科の領域でいう予防医学にはどのようなものがあるでしょうか?

みなさんご存知の骨粗しょう症フレイルロコモティブシンドロームなどの概念は徐々に浸透しつつありますが、一般的にはまだまだ浸透していないというのが率直な感想です。

特に高齢の方の健康を維持し、生活の質を向上させるためには、予防医学が極めて重要です。

なぜなら高齢の方にはさまざまな健康リスクが存在し、それらを未然に防ぐための取り組みが必要だからです。

 

⚫️本記事を読むことで、

1・高齢者向けの予防医学の重要性

2・具体的な疾患(フレイル、ロコモティブシンドローム、骨粗鬆症など)

3・実際に予防するための実践方法

などがわかります。

これからのトレンドとなる予防医学について一緒に学びましょう!

 

 

お勧め書籍;

金を使うならカラダに使え。堀江貴文→こちら

 

 

🔴なぜ高齢者にとって予防が重要なのか?

 

1.健康寿命をのばすため!

 高齢になると共に身体的な変化や機能の低下が進みますが、これらを予防することで健康寿命を延ばすことができます。健康な状態で自立した生活を送るためには、病気や障害の予防が不可欠です。

脳卒中などの脳血管疾患で寝たきりになる方は、全体の16.6%程度と言われておりますが、骨折や脊椎疾患、関節疾患など、いわゆる整形外科領域の疾患で寝たきりになる方は、実に全体の約25%、4分の1を占めます。

にもかかわらず、整形外科領域における予防医学はあまり浸透しておらず、残念ながら骨折してから初めて骨粗しょう症が発覚するというケースも少なくありません。

 

当院では、

「何歳になっても自分の足で歩けること、外出やスポーツ、旅行など好きなことをいつまでも続けられること」

が大切だと考えています!

 

2.高齢特有の病気や障害の予防!

高齢者には骨粗しょう症、フレイル、ロコモティブシンドロームなど特有の疾患や症候群があります。

これらの病気は予防を重視することで発症や進行を遅らせることが可能です。

 

3.医療費の削減と健康経済学の観点から

高齢の方の医療費は全体の負担が大きいため、病気の予防によって医療費を削減することは社会的な健康経済学的観点からも重要です。

これからは国の財政の問題もあり、医療費は上がっていくことが予想されます。

健康を維持するための早期の予防策により、後の医療費を大幅に減少させることができます。

 

 

🔴高齢者の主な健康リスクと予防方法

 

1・ 骨粗しょう症

骨粗しょう症は骨の密度が低下し、骨の強度が弱くなる状態です。高齢者に多く見られ、転倒などの事故による骨折のリスクを増加させます。

昨今のコロナ禍で、外出を控える高齢者が大変増えています。自宅に引きこもり、テレビばかりを見ていると、筋力が低下し骨密度も下がってしまします。

筋力が弱く、骨密度が下がれば転倒リスクは増大し、万が一転倒した際の骨折・寝たきりリスクも上がることは言うまでもありません。

ではどうすれば良いのでしょうか?まずは骨粗しょう症を専門とする医療機関で骨密度検査を受けることをお勧めします!

現在骨密度の測定方法は超音波法、レントゲンを使用したDXA法などがありますが、検診などで行う超音波法では精度が低く、日本骨粗鬆症学会は、骨粗しょう症の検査はDXA法を推奨しています。

当院は開院当初よりDXA装置を導入し、希望される方への検査を行っています。

5分程度で終わる検査で、身体的苦痛もなく、保険適応となりますので(1割負担;450円、2割負担:900円、3割負担:1350円)、お気軽に受けていただくことが可能です。

50歳以上の女性、70歳以上の男性は一度受けてみてください!今後の人生が変わる可能性があります!

 

予防方法:

  • 適切なカルシウムとビタミンDの摂取: 骨の健康をサポートするために、食事から十分なカルシウムとビタミンDを摂取する。
  • 適度な運動: 重力に逆らう運動(ウォーキングや登山など)、筋力トレーニングを行い、骨密度を保つ。
  • 禁煙と適量の飲酒: 喫煙や過剰なアルコール摂取は骨の健康に悪影響を与えるため、避ける。
  • そのほかにもいろいろな対策法がありますので、いつでも当院でご相談ください!
  •  

 

 

2・フレイル

フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。

年齢を重ねていくと、心身や社会性などの面でダメージを受けたときに回復できる力が低下し、これによって健康に過ごせていた状態から、生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。

フレイルは大きく3つの種類に分かれます。

 

一つ目が「身体的フレイル」です。運動器の障害で移動機能が低下したり(ロコモティブシンドローム)、筋肉が衰えたり(サルコペニア)するなどが代表的な例です。

高齢期になると、筋力は自然と低下していきます。

二つ目が「精神的フレイル」です。高齢になり、定年退職や、パートナーを失ったりすることで引き起こされる、うつ状態や軽度の認知症の状態などを指します。

三つ目が「社会的フレイル」です。加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じる、独居や経済的困窮の状態などをいいます。

これら3つのフレイルが連鎖していくことで、老い(自立度の低下)は急速に進みます。

この連鎖はどこが入り口になるかは、その人次第。老いとは、決して身体の問題だけではないのです。

ただし、フレイルには「可逆性」という特性もあります! 

自分の状態を知り、予防に取り組むことでその進行を緩やかにし、健康に過ごせていた状態に戻すことができます!

当院ではフレイルを改善させるようにさまざまな取り組みをおこなっています!!

 

予防方法:

  • 適切な栄養摂取: 高タンパク質、高ビタミン・ミネラルの食事を心がける。
  • 適度な運動: 筋力トレーニングやバランス運動を行い、筋力や体力を維持する。
  • 定期的な健康チェック: 早期のフレイルの兆候を捉えるために、定期的に健康診断を受ける。

 

 

 

3・ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

ロコモティブシンドローム「ロコモともいいます」とは、立ったり歩いたりする身体能力が低下した状態のことを言います。

ロコモが進行すると、将来要介護や寝たきりになってしまう可能性があるため、若い頃から生活習慣や適切な運動によって、ロコモを予防することが大切です。

当院では患者さんと共にロコモをいかに防いでいくかを考えて、その人に合ったプログラムを考えています!

高齢化社会を迎えている日本では、平均寿命は約80歳に達し、運動器の障害によって、日常生活に支援や介護が必要となる方が増加しています。

平成25年の介護が必要となった主な原因の「高齢による衰弱」、「骨折・転倒」、「関節疾患」を運動器の障害としてまとめると全体の36.1%で、一番多い原因となります!!

また、要支援1では52.1%、要支援2では49.6%と約半分を占めており、運動器の障害をきっかけに日常生活の自立度が下がりやすいことがわかります。

脳血管障害で身体に麻痺などの運動器の障害が生じることも多く、介護の原因に運動器の障害が大きく関与していることが伺えます。

平均寿命が延びている分だけ、運動器の健康を長く保ち続ける必要があり、国民一人一人が運動器の健康維持に対して関心を向け、ロコモティブシンドロームを予防するための運動習慣が推奨されています!

 

予防方法:

  • 適度な運動の継続: ウォーキングや筋力トレーニング、ストレッチなどを継続的に行い、筋肉や関節の健康を保つ。
  • 身体のケアとメンテナンス: 適切な姿勢の維持や、体重管理、適切な靴の使用などを意識する。
  • 早期の治療と管理: 関節の痛みや炎症があれば早期に医療機関で診察を受け、適切な治療を行う。

 

 

 

⭕️まとめ

 

高齢者における予防医学は、健康寿命を延ばし、生活の質を向上させるための重要なアプローチです。

特に骨粗しょう症、フレイル、ロコモティブシンドロームなどの高齢特有の健康リスクに対しては、適切な栄養摂取、運動、定期的な健康チェックなどの予防策が効果的です。

高齢者の方自身とその家族、医療従事者、地域社会全体が協力して、予防医学の理念を実践し、健康で楽しく充実した高齢期を過ごすための基盤を、当院と共に築き上げましょう!

 

何かご不明なこと、ご相談などがありましたらいつでもどうぞ!

 

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2024年08月14日