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ほっとくと危険な「外反母趾!」

皆さんこんにちは。やら整形外科院長の屋良です🙂

 

皆さんは外反母趾という病気を聞いたことはありますか?

結構メジャーな疾患なので、聞いたことのある人は多いのではないかと思います。

この外反母趾は、ほっとくと体にさまざまな悪影響があります!!

 

今回はこの、ほっとくと危ない「外反母趾」についてお話しします!

 

 

外反母趾とは足の親指が外側に曲がっていってしまうことを言います。

生まれつき変形がある方や、年々変形が進んでいく方など様々です。

年々変形が進む方の中には、靴が関係していることが多く見受けられます。

女性の方だとハイヒールなどの様な、つま先が細い靴などを履いている方に多いとされます。

 

また、外反母趾の方の中には、足の指がうまく使えていない方、指の筋力が弱まってしまっている方なども多く見受けられます。

 

普段、あまり足指の使い方などは意識していない方が多いのではないでしょうか?

今回は外反母趾の症状や治療法についてお話しようと思います。

 

 

外反母趾の症状は?

外反母趾の方は親指の付け根が突出してしまうため、その部分が靴にあたってしまうと痛みが生じてしまいます。

また、足の裏にタコができてしまうのも外反母趾の特徴の一つです。

 

人によっては靴を履いて歩くのに支障が出てくる人もいます。

また、変形が高度になれば親指が人差し指に重なってしまい、圧迫することで痛みや皮膚障害が出現してしまうこともあります。

 

健常な足には縦のアーチだけでなく横のアーチがあります。

外反母趾ではこれらのアーチが崩れて扁平足になると、中ほどにある母指の中足骨が扇状に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されておこります。

なので外反母趾の場合、扁平足もチェックし、場合によるとそちらの治療もしっかりと行う必要があります。

 

 

外反母趾の検査は?

見た目で外反母趾と分かることがほとんどですが、やら整形外科では正確にはレントゲン検査をおこない、親指の曲がり具合の角度を計測しています。

 

外反母趾は、足の親指が隣の指に向かって20度以上曲がってしまう病気です。

その角度で重症度を測っています。

 

 

外反母趾になりやすい靴は?

先程も申しましたが、先が細い靴とかかとが高い靴が外反母趾になりやすいです!

 

 

先が細い靴は、親指を隣の指のほうに圧迫してしまいます。一方、かかとが高い靴は、足が靴の先端に向かって滑り落ちるため、指先全体が靴の先端に押し付けられてしまいます。

 

親指の付け根の関節にある靭帯のうち、内側側副靭帯というものがありますが、この役目は、親指が人差し指の方向に曲がろうとする時に突っ張ってそれを防いでくれます。

 

普通はこの靭帯が張っていますが、かかとを高くするとこの靭帯が緩むため、親指が人差し指方向に曲がりやすくなります。

 

また、かかとを上げることによって体重が指先の方にかかり、靴の狭い部分に指が押し付けられるようになります。こういった状態も外反母趾につながる原因となります。

 

 

外反母趾の治療について

 

重症でない場合は手術でない方法で、外反母趾の進行を抑えたり、少しでも改善させるような治療を行います。

ハイヒールなどのつま先が狭い靴は避けて、ウォーキングシューズなどのつま先の幅が広い靴にすることが必要です。

 

また、足の指の筋肉が弱くなってくると、変形は進んでいきます

指のグーチョキパーなどの運動や、ゴムなどで外側にむいた親指を内側に戻すなど行ったりすることで、指の筋肉を動かす事が大事となります。

 

やら整形外科では、リハビリ訓練にて、足の指をしっかりと使えるような治療を行います。

また、症状が強いときはテーピングで改善させたりもします。

 

 

・足じゃんけん

「足指」はとても大切なもの。しかし使い方を意識しないでいると、うまくその本来の機能を果たせないままになりがちな部位でもあります。
そこでおすすめなのが「足じゃんけん」。

・「グー」(足指で掴むようなイメージで5本指とも曲げる)
・「チョキ」(親指を上に、その他の4本の指は下に曲げる)
・「パー」(足指を横に開く)

これを朝晩に各10回ずつ行う習慣をつけてみましょう。それだけで足裏のアーチをつくる筋肉である「内在筋」が鍛えられ、崩れたアーチを元に戻すのに効果的です。

 

・関節のストレッチ

ストレッチは足の指や裏を行います。足の指だけでなく、足の裏もストレッチするのがポイントです。

足の裏は疲労がたまりやすく、さらにリンパも流れにくい部分です。

 

ストレッチすることで血流がよくなり、リンパも流れ、疲労回復やむくみ防止にも繋がります。

外反母趾方が足裏の筋肉をうまく使えていない方が多いので、ストレッチで活性化させていきましょう。

 

・バンドエクササイズ

ホフマン体操ともいいます。

 

1 両母趾にバンド(ゴムバンド)を巻き、踵を地面に着けます。

2 踵を動かさずそこを中心に、外側へ親指を開いていきます。

3 親指は出来るだけ力を抜き、まっすぐのまま動かすようにしましょう。

 

・タオルギャザー法

外反母趾にお悩みの方には、ぜひ取り入れてもらいたい改善トレーニングを紹介します。

 

トレーニング名はタオルギャザー法です。裸足になれる場所であれば、タオル一つでどこでもできるお手軽なトレーニングです。

 

  1. まず床にタオルを置き、足を乗せます。
  2. 足の指を曲げてタオルをしっかりとつかみます。なるべくすべての指を使うように意識しましょう。
  3. タオルをつかんだまま足の先を浮かせ、その後タオルを離します。
  4.  

以降は1~3を繰り返して徐々にタオルを手前に引き寄せていき、タオルを全て引き寄せ終わったら1セット。

まずは3セットを目安にやってみてください!かなり効果があると思います!

 

 

 

<重要!!> 外反母趾の方に多いのが、浮き指という状態です。

 

浮き指とは、立っている時や歩いている時に足の指が床や靴底に接地しない、接地していても指先に力を入れて踏ん張れない状態のことです。

 

人間の足は普段、足の指まで使って踏ん張ることで、バランスの良い姿勢を保ったりしています。しかし浮き指になると、その足の指に力を入れて地面を踏ん張れなくなります。

 

つまり、浮き指のまま生活するということは、姿勢をはじめとした全身のバランスが崩れることに繋がりやすくなります。

この状態を改善することが、外反母趾の治療だけでなく、体のバランスを整える意味でも重要になってきます!

 

また、先程も申しましたが、足にはアーチと言われる構造があり、外反母趾の方はアーチが崩れていたり、偏平足と呼ばれる状態になっている事が多いです。

 

そこで大事となるのがインソールとなります。インソールはアーチをサポートして、使えていない筋肉を使えるようにしたりすることで、足の痛みなどを改善させることが目的です。

 

 

当院でインソール(足底板)作成できます!

 

やら整形外科では、医療保険にて義肢装具士によるインソール(足底板)作成を行っております。

患者さんご本人の足の形にあったインソール(足底板)を作成することが可能です。

 

まずは医師による診察をさせて頂き、その後、患者さんご自身のご都合が良い日程と義肢装具士の日程を調整させて頂きます。

義肢装具士による足の採寸などを行い、そこから1週間程度で完成し、実際にフィッティング具合などを確認します。

 

足の変形は、膝や腰などの痛みにもつながることがあります。

ご本人の足の形にあったインソールや足底版は今後起こりうる痛みを予防することにもつながります。

 

外反母趾や偏平足など足の痛みや不調で困っている方はインソールを検討してみることも重要となります。

 

外反母趾や扁平足でお困りの方は、いつでも当院にご相談ください!!

 

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2023年04月04日