皆さんこんにちは。 院長の屋良です😊
皆さんの中に、朝起きたら手がしびれている方はいませんか?
それは手根管症候群かもしれません。
手指のしびれをきたす病気で、正中神経という末梢神経の圧迫で起こります。
しびれの範囲は親指から薬指です。小指はしびれないのが特徴です。
手指のしびれというと、脳からきていたり、頚部の神経から来ていたりしますが、手根管症候群が原因のことが多くあります。
手根管症候群とは?
手首のところにある正中神経が、手根管というところで圧迫された状態です。それに手首の運動が加わって手根管症候群は生じます。
親指から薬指がしびれます(正中神経の支配領域)。このしびれや痛みは明け方に強く、それで眠れない方もいます。
手を振ったり、指を曲げ伸ばしすると、しびれは楽になります。人によっては手のこわばり感もあります。
ひどくなると親指の付け根(母指球)がやせて母指と示指できれいな丸(okサイン)ができなくなります。縫い物がしづらくなり、細かいものがつまめなくなります。
原因は?
原因不明とされていますが、妊娠・出産期や更年期の女性に多く生じる傾向があります。なので女性ホルモンが関係しているのではと言われています。
そのほか、骨折などのケガ、仕事やスポーツでの手の使いすぎ、透析をしている人、リウマチの人などに生じます。
腫瘤などが神経を圧迫した場合も手根管症候群になることがあります。
治療法は?
1・薬:消炎鎮痛剤やビタミンB12、漢方薬などの飲み薬、塗布薬
2・超音波治療:炎症を抑えるため 3分ほどおこないます
3・手首の安静:運動や仕事の軽減など
4・注射:腱鞘炎を治めるための手根管注射。これがかなり効果があると思います。
5・手術:難治性のものや母指球筋のやせたもの、腫瘤のあるものなどは手術が必要になります。
手根管症候群は適切な治療をすると改善することが多いので、早めに整形外科を受診することを勧めます。
疑問点やご相談がある方は、気軽にご相談ください!
2021年11月28日