中高年に多い、変形性膝関節症とは(膝のいたみ①)

こんにちは。 院長の屋良です!
 
皆さんは変形性膝関節症という病気を聞いたことがありますか?
中高年の膝の痛みのうち最も多い病気で、わが国では年間90万人が変形性膝関節症になっています。
女性が男性の約2倍多く、特に60歳以上、太った方に多い傾向がありますが、時々30代、40代でも変形の初期状態の方がいます。
 
 
変形性ひざ関節症の患者さんの主な症状は以下のようなものです。
 
1・膝の内側に痛みがある
2・立ち上がるときに痛みがある
3・あるき出すときに痛みがある
4・O脚がひどくなったと自覚したり、他人に言われるようになった。
5・正座がつらい
6・膝が晴れたり、熱を持ったりすることがある
 
このような症状がある人は注意が必要です。
 
実際のレントゲン写真を見てみましょう
 
 
左が正常な膝の写真ですが、右の写真は変形性膝関節症の写真です。
内側の関節の隙間がかなり狭くなっていて、骨と骨とがぶつかりあっています。
どうしてこのような膝になるのでしょうか?
 
 
膝関節変形のメカニズム
 
1・加齢や運動不足、肥満などにより、膝の内側の筋肉が弱ってくる
2・膝の軟骨がすり減り、半月板が傷つくことにより、クッション機能が低下する
3・軟骨や半月板の摩耗により炎症が起きる
4・関節内に水がたまる
5・膝が腫れたり、熱を持ったりする
6・軟骨がなくなり、骨と骨がぶつかるようになり、変形が進んでいく
 
このようなメカニズムによって膝の変形は進んでいきます。
そして気づいたときには手術をしなくてはいけない方がいます。
そうならないために早めのケアが大事です!
 
特に早期の段階で変形性膝関節症を発見できた方はラッキーだと思います。
なぜなら現在はいろいろな治療法があり、それらで十分に進行を遅らせることができるからです。
 
次回は変形性膝関節症の治療法についてお話します。
 
 
2020年01月20日