膝の痛みについて

こんにちは。 院長の屋良です。 😊

 

変形性膝関節症について

 

皆さんは変形性膝関節症という病気を聞いたことがありますか?

中高年の膝の痛みのうち最も多い病気で、わが国では年間90万人が変形性膝関節症になっています。

 

女性が男性の約2倍多く、特に60歳以上、太った方に多い傾向がありますが、時々30代、40代でも変形の初期状態の方がいます。

 

pastedGraphic.png

 

変形性ひざ関節症の患者さんの主な症状は以下のようなものです。

 

1・膝の内側に痛みがある

2・立ち上がるときに痛みがある

3・あるき出すときに痛みがある

4・O脚がひどくなったと自覚したり、他人に言われるようになった。

5・正座がつらい

6・膝が晴れたり、熱を持ったりすることがある

 

このような症状がある人は注意が必要です。

 

 

pastedGraphic_1.png

 

左が正常な膝の写真ですが、右の写真は変形性膝関節症の写真です。

 

内側の関節の隙間がかなり狭くなっていて、骨と骨とがぶつかりあっています。

そして気づいたときには手術をしなくてはいけない方がいます。

そうならないために早めのケアが大事です!

 

特に早期の段階で変形性膝関節症を発見できた方はラッキーだと思います。

なぜなら現在はいろいろな治療法があり、それらで十分に進行を遅らせることができるからです。

 

 

治療法について

手術をしない場合は次の5つが主な治療法となります。

 

1・減量、運動療法(ストレッチ、筋力トレーニング)

変形性膝関節症は、加齢や運動不足、肥満などにより、膝の内側の筋肉が弱ってくることが、発症の第一歩となります。

日常生活上の注意点をしっかりと考え、減量、ストレッチなどを行うことが大事です。

 

2・リハビリテーション

pastedGraphic_2.png

 

当院では変形性ひざ関節症に対し、リハビリ訓練を行っています。

膝の状態を整え、曲げ伸ばしができるようにすること、筋力をつけることはもちろん大事ですが、膝だけでなく体全体のバランスを整えることも大事になります。

また、低周波、ホットパック、ウォーターベッドなどを組み合わせて患者さんにあった治療も行っています。

 

3・薬物療法 

まずは鎮痛薬の内服や湿布などが大事になります。

これによって炎症を取り、腫れや熱をひかせます。しかしお薬を飲みたくない患者さんにはなるだけ他の方法を選択するようにしています。

コンドロイチンやコラーゲンなどのサプリメントを好まれる方もいますが、効果はまだ科学的に証明されておらず、現在のところ効果がないというのが現状です。

 

4・関節内注射

ヒアルロン酸やステロイドの注射を行っています。

最近の研究では、ヒアルロン酸注射が明らかに膝の変形を抑制することが証明されています。膝が変形していくことを抑える、数少ない治療法の一つです。

その他に痛みが強いときは、安全な量のステロイド剤を注射することで、かなりの鎮痛効果があります。

当院の注射はあまり痛くないことで有名ですよ^^

 

5・装具療法(サポーターや足底板など)

現在装具治療に関しては、明らかな鎮痛効果や病状の進行抑制などの証明はなされておりませんが、足底板で痛みが軽減する方は多くいます。

このような方法でしっかり治療をしたけれどどうしても治らない場合は手術治療となります。

 

 

いづれにせよ早期発見、早期治療が大事になりますので、気になる方はご連絡ください。

2020年10月03日